2007年08月17日

敗者復活戦、名づけて「ゾンビ」

今日のロンドン:晴れ/曇り。はっきり言って、寒い。昼食を買おうと思い外に出るも、思いっきり「ヒヤ~」としたので、暖かいものを食べようと予定を変更してそこらのカフェでスープを食べる。しかし、(私を含め)ロンドナーは皆「夏が終わった」ということを信じたくないので、無理やり夏の格好をしている。かなり、無理がある・・・

敗者復活戦、名づけてゾンビ。昔、衆議院比例代表選挙をマスコミがこう名づけていたが(わかるかな?)、今回は何の話をしているのかというと、英国大学の「Clearing」について。これは、平たく言えば2次募集である。Aレベル試験(昨日の日記を参照)の結果によって入学内定をもらっていた学科に入れない・条件に満たないなど、さまざまな事情により行き場のなくなってしまった学生たちが、この日に「空席ありま~す!」と発表した大学に電話をして申込交渉をするシステムのことである。

言うのが遅れたが、昨日はAレベル試験の結果発表の日であり、つまりこの「clearing」のスタート日だったのである。学生は朝からはらはらどきどき、新聞を買い、リストを眺めて「clearing hotline」に電話をする。一説によれば、各大学に入学する学生の7~8割がこの交渉で入っているらしい(驚愕)。日本の人から見ると、これは「は?????」という感じでイマイチピンとこないだろうが、まさに英国ならではの風習というか・・・日本のようにあらかじめ大学側から「補欠合格」が出され、入学手続期限後に空席が出たら電話が来て「来るなら来てもいいよ」と言われる、というシステムとは対極である。点数の足りなかった学生が、電話をかけ、入学課のスタッフと電話口で「交渉」をし、その会話次第で入れたり入れなかったりする。能動的に動かなくてはどこにも入れないが、逆にいえば、自分の交渉術次第で一発逆転もアリ、なのである。電話に出たスタッフとの相性もあるだろうし、日本のような紋切り型システムの入試方法から見るとなんとも不安定で適当なシステムに見えるかもしれないが、これぞまさに英国流、名物「ケースバイケース」の本領発揮である。

日本では、センター試験の結果が出た後、その結果によって前期で第一志望を受けるか第二志望を受けるかを否応なく決めなくてはならないが、イギリスではこの時点で「そこを何とか」と交渉して受験校を決められる、というふうにイメージすると分かりやすいかもしれない。

ところで、どうしてこのclearingがこんなに大規模な一大行事で、7~8割がこの恩恵にあずかるなどという事態に発展するのかというのにはこれまた理由がある。その理由についてはまた次回。では、皆さんよい週末を。さいなら。

投稿者 unicon : 2007年08月17日 02:23