2008年02月26日

ユニ子のひと冬の経験 -その5-

とうとう最終回を迎えました、ユニ子のいろスペ・ひと冬の経験@セントマ。
最終回の今日はTextile Design Workshopをご紹介します。

テキスタイル系のコースも人気のある分野ですね。

ユニ子が見学したのは最終日だったのでさすがにデザインや製作の部分はほぼ終わっていて、学生はプリントしたものを乾かしたり染めたものに洗いをかけたり、完成したテキスタイルでバッグを作ったりさらに刺繍をしたりという仕上げの段階。キモになる部分は前日までに終わっている様子だったので、スタジオ見学自体は染め・洗い用の部屋、スクリーンプリント用の機械、編み用の機械、乾燥用の棚などを物色し、学生たちがめいめいに作業している様子を覗くくらいのさらっとしたものでした。それでも、特殊な機械や道具のオンパレードを見ていると、こういうコースはジュエリー製作と同じで「この場に来ないとできない」特殊なものだなぁと改めて感じました。

さすがにファッション系はアジア学生に人気があるため、今回のテキスタイル・コースにもアジア人が3~4人くらいいて、今回見たコースのなかで最もインターナショナルなクラス構成でした。

さて、一通り教室を見たあと、「じゃ、今日のハイライトの部屋に行こうか・・・これはすごいぞ、ぶつぶつ」とつぶやきながら案内人が歩を進めるので、「ん??」と思いながらユニ子がついていくと、何の変哲もないチューター(教師)の部屋の前に到着。オーイ、と言いながら部屋に入るスタッフについていくと、そこには超ハイテンション・立派な体格・独特の風貌のオバチャンが・・・って、先生なのだが。しかも、彼女は私の顔を見ると「まぁっ!!元気にしてた?!」とまるで昔なじみのような態度。「えーっと・・・?」とたじたじのユニ子に、たたみかけるように「あらっ?!私たち以前会ったことなかったかしらぁ~ん?!あなた、チェルシーでテキスタイルの学生じゃなかったぁ?!?」と言い募る相手。いや・・・・・

何を隠そう、これがある意味今回の見学のハイライト、キョーレツな「伝説的教師」マーガレット・キャンベルとのご対面でした。とにかくパワフルででかい彼女、アイルランド訛りのよくわからない英語でがんがんマシンガントーク、なんだかんだと結局一時間近く拘束(?)されてしまったユニ子と案内人・・・疲。

とはいえこのマーガレット、おおらかで面倒見のいい性格があふれ出ている人で、参加学生の名前やバックグラウンドを逐一把握していて驚き。彼女のコースに海外から何度もリピートして来る学生がたくさんいたり、過去の学生の結婚式によく呼ばれたりというエピソードにも頷けます。

ジュエリーの教師もそうだったけれど、とにかくセントマの教師陣は個性豊か。こういったヒトたちは日本の「先生」にはなかなかいないだろうねー・・・としみじみ感じます。そして、来ている学生も人種、性別、年齢、立場などが本当にバラエティ豊か。とくにクリスマスやサマーなどの休暇中のコースは英国人、他ヨーロッパ、北米、中南米、アジア、オーストラリア、アフリカと色とりどり。男子、女子、その中間、19歳、28歳、35歳、年齢不詳、浪人生、現役アート学部生、経済学部生、デザイナー、弁護士、先生、主婦、主夫・・・言い出すときりがありません。普段の生活ではお互い絶対に出会わないようなこういう人たちと机を並べて「アートする」という経験はセントマでもなければそうそうできることではないでしょう。

ショート・コースはまさに本コースのショーケースで、短い時間・期間とはいえ、そこにはばっちり「セントマのセントマたるゆえん」がぎゅっと濃縮されて詰まっています。これから学部へ進む君が進路選択の助けに使うもよし、実社会で経験を積んだあなたがちょっとしたご褒美と感性の刺激剤として使うもよし、だれてきた英語学校生活のリフレッシュに使うもよし、常々興味はあったけど機会がなくてできなかったコトを新しい趣味としてここからスタートさせるもよし。どんなニーズにも幅広く対応できる、ケッコウすごくない?というコースがセントマのショート。わたちもまた数年ぶりに始めよっかな。それでは皆さん、半年後、ばったり教室でお会いするかもしれません?!

投稿者 unicon : 02:19

2008年02月18日

ユニ子のひと冬の経験@セントマ -その4-

皆さんこんにちは。ひと冬の経験をお伝えするのに春先になってしまってはかなわないので、残り2回を足早にお届けしましょう。終盤の第4回はIllustrationのレポートです。

今回見たのはIntroduction to Editorial Illustrationというクラス。教室のドアを開けるといきなり目の前に階段が登場して驚きましたが、それを上るとこぢんまりしたロフト風のスタジオが出現。教師用の部屋が半面ガラス張りになって仕切られており、温室風とでもいうのかしら、とてもいい雰囲気の空間でした。

学生は6人と超少人数。ここは男女半々ずつ、ティーンエイジャーから孫が居るというおばあちゃんまで年齢的にも幅の広い構成。先生は親切な男性で、「いやぁ、初日に二人いなくなったんだよ、彼らはこのコースはコンピュータを使ってやるもんだと思っていたらしいんだ。でも、ここってマニュアルじゃん?イメージと違ったみたいでさ」という彼に、「そうよねー、よくある話よね。でもさぁ、セントマみたいなアート・スクールにわざわざお金払ってクリスマス休暇にコース取りに来るのって、感性を磨いて新しいアイデアを発見して、クリエイティビティを広げるためなわけじゃん?コンピュータのスキルなんて、やろうと思えば自分でもできるわけじゃない?やっぱり、こうして手作業でアイデアと創造性を磨くコースで、同じ分野に興味のある他の学生とも触れ合って、っていうのがセントマに来る意味であり意義よねぇ」とユニ子がひと息で熱弁を振るうと、目を輝かせて「だよね、だよねぇ!!」と喜ぶ教師。

しばしこういう話をしたあと、教師が資料を見せてくれ、コース内容の説明をしてくれました。「まず、このガーディアン(新聞)から取ってきた記事を読むんだ。そこで、ここから発想したイメージを絵にして、まず出たものを皆で見せ合ってディスカッションするんだ。で、それを発展させていって、最終的なイラストレーションを作るんだ」・・・ウーン、日本人学生には辛いかも、このコース。エディトリアル・イラストレーションというと、やはり「イラストをつけるべき記事」がまず存在するんだから、まあ当然といえば当然なのだが、それにしてもキビシーっすね。ただ、そういう苦行を経るからか(?)出来た作品はどれもおもしろくてレベルが高く、そのまま実際の新聞・雑誌に使えそうなものばかりでした。

投稿者 unicon : 01:35

2008年02月07日

ユニ子ひと冬の経験@セントマ -その3-

ユニ子のいろスペ企画もいよいよ大詰め(?)、第3回の今日はChildren’s Book Illustrationの様子をお伝えします。

こちらはレクチャー(講義)中だったので遠くから眺めるだけでしたが、「飛び出すえほん」のテクニックを伝授中のところに潜入。イラストレーションだけでなく、こういったさまざまな技術も習得するようです。机には色とりどりの実験中の紙が散らばっていて、Children’s bookというだけにほのぼのした雰囲気の受講生多数。レクチャーといっても皆適当に好きな場所にすわり、時折作業をすすめながら先生の話を聞いている、というのんびりしたムード。先生は女性で、これも受講生は女性がほとんど。インテリア・デザインよりは人数が多く、13人程度はいた様子(ユニコン学生も一人いたわ)。

ここは、ホテルの宴会会場のように(?)広~い教室を折りたたみ式の壁で仕切っていたのですが、半開きになっている壁の後ろ側に回ってみると、学部生の作りかけの作品(もしくはゴミ・・・?判別不能なブツ多数ゆえここでの断定は避ける)がごっちゃり。「ったく、クリスマス・コースの学生が来るからきちんと片付けておくよう言ってあるのに」と、と一緒に見学していたスタッフが超憤慨するので、意外に思ったユニ子は「まーまーいいじゃん、クリスマスで来る学生も普段の学校の様子を知りたいだろうし」とフォローに回る。すると、「いいや。お客様をお迎えする以上、ボクたちは全学をあげてプロフェッショナルでなくてはならないんだ」・・・って、ここはホテルか?まるで高島なんとかさんの「姉さん、事件です」みたいなノリよね(若い学生にはわかんないかしらん?)

それにしても驚くのが、教師陣と事務方と学生たちとの関係がとても密なところ。教師も事務スタッフも全員互いのことをよく知っていて、校内ですれ違うと必ず世間話が交わされるし、学生のことも名前はもちろんバックグラウンドまでかなり把握しているようでした。このへんがセントマ・DALIの超勝ち組たる所以かな?!と感じたユニ子でした。

投稿者 unicon : 01:09