2008年11月17日
英語がわからない
今日のロンドン:曇り
最高気温:10度
先日、LCFのFashion Promotion Mediaに入学してしばらく経ったとある女子学生(仮にリエさんとしましょう)の訪問を受けました。
普段からまじめなリエさんがさらに深刻な面持ちで入ってきたので、まあまあとにかく座って、と椅子を勧めるユニ子。
しょぼんと座り込むなり「英語がわからないんです・・・。先生もクラスメイトも何言ってるか全然わからなくて、授業に全然ついていけません。もう無理かも」と涙ぐむリエさん。
出ました、英国・秋の風物詩(!?)
ユニ子はすかさず言いました。「そんなの、わかんなくて当然です。」
は?と目を丸くして顔をあげるリエさん。
「まだ始まったばかりでしょう。先生が何言ってるかわかんないなんて普通です。みんな、わかった顔して聞いてるけど実は全然わかってないのよ。ためしに隣に座ってる留学生に聞いてごらん、絶対にみんなあやふやなこと言うから。」と続けるユニ子にリエさん、言葉を失ってしばし沈黙。
ちょうどその時、またもや玄関のブザーが鳴りました。出迎えると、セント・マーチンズのオリエンテーション・コースを経てファウンデーションに入学した、UAL歴5ヶ月目の女子学生二人(仮にタカエさんとマリコさんとしましょう)が入ってきました。
これはいいところにLiving Sampleが来たと、早速ユニ子は「ネ、お二人に聞きたいんだけれど、授業で先生や学生の言ってることわかる?」と水を向けました。すると二人は「えっ?ううん、ぜんぜんわかりません!」と超元気よく即答。むしろ「なんでそんな分かりきったこと聞くわけ?」とでも言いたげな雰囲気で、二人がいかに堂々とわからないでいるかということが明らかになったのでした。「そんなぁ、わかるわけないじゃないですか。ほんと、ゼ~ンゼン。」と平然と言い切るタカエさんの姿に、かなり引いている様子のリエさん。
そこでユニ子が彼女に「ね、こんなもんなのよ。こんなに堂々と宣言してるなんて驚くでしょうけど、この人たちはオリエンテーションという準備コースからはじめてはやUAL歴5ヶ月、もう『わからないことに慣れている』のです。」と言うと、「エーッ、そうなの私たちって?!ひっどぉ~い」とケラケラ笑うマリコさん。そんな二人を見て、さらにドン引き状態に陥る様子のリエさん。
そこで、タカエさんとマリコさんに「このリエさんはね、LCFのコースに入ったばかりなんだけど、英語がわからないって落ち込んでいるの。だから二人にも聞いてみようと思って」と話すと、「あぁー。やだ、そんなの気にしちゃだめだヨ、大丈夫大丈夫!わかんなくってもなんとかなるから!」「そうそう、ほんと全然わかんないって!あーれーって言ってると授業終わっちゃうよー」とリエさんを寄ってたかって励ます(?)二人。
そこでユニ子が「いや、これは悪いことではなくてね、ある意味いいことなんですよ。はじめは何を言っているか本当に全然わからなくて愕然とするんだけれど、そのうちそれにも慣れてきます。しばらくすると、今度は『何が分からないのかが分かる』ようになってくるのです。ここまでくればなかなかのもので、相変わらずわかんないな~と思っていても、実は進歩しているのです。この二人は、今はその第二段階なんですよ」と解説を加えると、「あ、たしかにそうかもぉ~。深いッ!」とまたケラケラ笑いはじめるタカミ&マリエ組。しょっぱなからユニ子に出鼻をくじかれ、タカエ&マリコのあまりに堂々とした風格(?)に肩透かしを喰らい、ホントに皆英語がわからないのだと実感して完全に気が抜けたのか、今度は号泣しながら笑いはじめるリエさん。
こうして皆でひとしきり笑って、「親切なスウェーデン人とかオランダ人とか、英語のうまいヨーロッパ人を探せ」「台湾人と仲良くしろ」「常に前列ど真ん中に座って教師に存在をアピールしろ」「恥を捨てて分かるまでPardon?を繰り返せ」などなど皆で具体策を協議し、ま、とにかくがんばろうね、といって一件落着したのでした。
リエさんもそろそろ開き直って元気に毎日を過ごせるようになっている頃かも?
そうすると不思議とわからないなりに理解できる部分が出てくるようになり、ここまでくればもう心配いりません。リエさんと同じような状況のみなさん、この境地を目指してがんばりましょう!?
投稿者 unicon : 2008年11月17日 02:16