バッキンガム大学留学体験記 -栗秋 美樹さん-
2000年3月4日、イギリスのバッキンガム大学心理学科を卒業し、科学学士号を取得しました。学部準備コースを含め、1997年4月より1999年12月までの長いようで短かった2年8ヶ月の学部生活を無事に終えることができました。留学の際には、ユニバーシティ・コンサルタンツにお世話になりました。
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渡英前は、短大卒業後に2年間会社に勤めていました。業種が接客業ということもあり、1日に何百人の方々とお会いする毎日でした。そんな中で、人間はいろいろな要因が絡み合い、日々全く違う感情を抱き行動していると、客観的に思う場面に何度も遭遇する毎日でした。そういう経験がきっかけとなり、学問から見た人の行動を学びたく、心理学を専攻しました。イギリスを選んだ理由は、短大時代にホームステイをしたときに初めて触れたイギリス英語が大好きだったこと、又その中でもバッキンガム大学を選んだ理由は、学部陣と学生の比率が8:2で、非常に学生に対するサポートが強いことです。それからバッキンガム大学は、夏休み返上で2年間で学士が取得できる、というのも理由の一つです。
バッキンガム大学は、ロンドンより北へ約80kmのバッキンガム州のバッキンガムという田舎にあります。F1で有名なシルバーストーンレースサーキット、ゆるやかな丘陵に囲まれた、広々とした町です。春になると、生まれたばかりの小鴨が親鴨について道を渡ったり、芝にはリスが現れたり、日本では見ることのできない光景ばかりです。
大学の授業は、1教科につき週2時間の講義と、1時間のセミナーがあります。1学期につき3教科履修が平均的で、準備コースに比べると講義数が減りますが、その分、週1度のペースの提出物や学術書を読むことで毎日が過ぎていき、すぐに1学期が終わります。
バッキンガム大学は国際色豊かで、私が専攻していた心理学科では、イギリス、オーストラリア、ドイツ、ノルウェー、中国などからの学生がいました。又、学生の年齢層が他の大学に比べて高いので、目的意識がはっきりした学生が多く、よい刺激となりました。将来に対する考えを持った人が多いので、励ましあいながら頑張る、よい友人ばかりです。
在学中は、寮に住んでいました。私が住んでいた寮は、3階建で20人位で1つのキッチンを共同に使うシステムでした。食べたい時にご飯が作れず、最初は戸惑いましたが、2年目、3年目となれば、“住めば都”となりました。夏になると、寮の庭でバーベキューをしたり、特に夏は日が長いので、10時頃まで芝の上でラガーを飲んだりと、勉強のつらさをすぐに忘れられることばかりで、楽しかったです。
私が留学してよかったと思うことは、心理学を専門に学べたのは勿論ですが、物事について気が済むまで考え、そして自分自身の考えに対してCriticalになったことです。自分自身の考え(日常、又学問も含め)が、“なぜ”そうなのか、“どうやって”そう思うのかを問いただすことにより、真の答えが生まれると思います。日本にいた頃の現状に甘んじた自分よりも、この留学を通して意味のある成長ができたと思います。
これから留学される方へのアドバイスなのですが、異国の地では、日本と違って、勉強、生活、すべてにおいて自主性に任されていると思います。留学するにあたって、何をしたいのか、又何を学び得たいのか、目的意識をはっきりさせることにより、留学がよりすばらしいものになると思います。
投稿者 unicon : 2000年05月02日 14:25