大学コース説明会レポート、面接・留学体験談

2008年10月22日

File6. 小澤深雪さん

Johanna hoプレスのLCF卒業生

 

撮影風景

 London College of Fashion(LCF、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション)卒業生の小澤深雪さんが、ロンドン発のファッション・ブランドJohanna hoのプレスとして活躍中です。1998年に渡英、1999年にLondon College of FashionのFashion Promotion Mediaコースを卒業し帰国。以降ファッション業界でキャリアを積み、2004年から現職です。次回コレクション用ルック撮影のためにロンドン出張中の小澤さんをスタジオに訪ねました。

 「小さい頃から留学したかった」と早いうちから海外に目が向いていた小澤さんですが、ご両親の希望もあり日本で短大を卒業後、2年半成田空港でJALのグランド・ホステスとして勤務しました。「このときの先輩・同僚は誰もが“英語は当然、第2外国語がどれそれで・・・”という世界でした。そんな環境の中、わたしは自分の語学力にいまいち自信がもてないままだったんです。そこで、やはり英語をしっかりと身につけようと決意し、“もう、行く!”と、子どもの頃からの夢だった留学へ乗り出すことにしました。JALの先輩方が皆英国つながりだったので、留学先に英国を選んだのは自然な流れでした。」

 じつは小澤さん、渡英当初は「3ヶ月位の語学留学のつもりでオクスフォードの英会話学校へ入学した」そうです。しかし、すぐに「これでは短すぎる!」と思うようになり滞在延長を決意。「一度社会に出ているのだから今さら英語学校で1年はないな、と思い」大学、専門学校などの高等教育機関へ入学するため学校探しをはじめました。「英語の習得が目的だったので、分野は何でもよかった」そうですが、もともと写真とジャーナリズムに興味があった小澤さんは、写真、とくに報道写真の学べる学校をリサーチ。しかし、やっと見つけたコースは既に満員でした。そこで、ファッションという分野ではありながらも写真がコースの重要な部分を占めるFashion Promotion Mediaに辿り着きました。「PRには全く興味なかったんですよ。でも、ファッションは好きだったし、このコースなら写真ができるのでまあいいかな、と。・・・とはいっても、ファッションの世界はディズニーランドみたいなものというか、好きだからこそ楽しいまま夢の中に置いておきたくて、実際その業界に入っていきたくはなかったんですけどね」という彼女が現在はファッション界でプレスをしているのですから、人生はわからないものです。

Johanna ho 08/09 秋冬のファッション・ショー

 「コースは死ぬほど大変でしたよ。それはもう(笑)・・・10科目くらいあって、毎週なにかの課題のassignment(提出)があるんです。毎日、平均して3~4時間しか寝ていなかったですね。よく遊んでもいたし。学びも遊びも激しくやってました」という彼女。一番心に残る課題は?と聞くと、「全部ですけどねぇ!でも、やはりFinal Projectかな。全科目のなかから3つを選んで好きなことをやる、というものだったのですが、私は写真、Journalism、PRを選び、ヨウジ・ヤマモトのコレクションのプレス・パックを作りました。全部手作りで、それはそれは大変でしたけど、すごくいい出来でした。今でも自分で大切に持ってます」と教えてくれました。

 そうして卒業を迎えた小澤さんは「コース中はとにかく忙しかったので、卒業後の就職についてじっくり考える暇もなく、そのまま」日本へ帰国。学部進学で残ることも考えたけれど、「とにかく英国は寒かった」のと、「一度社会人になっているから、あまり長々学生に戻っていても仕方がない。早く社会復帰しなくてはという気持ちがあった」のとで帰国することにしたそうです。帰国後の職業については、編集者か、PRか、はたまた全くファッションとは関係のない英語を使った仕事か・・・と少し悩んだものの、「せっかくファッションを学んだのだから、この分野でやってみよう。編集者というのは誌上でイメージを作り上げていく仕事なので、現実から遠い。デザイナーの近くにいたほうが“リアル”に近く、もともと報道に興味のあった自分には向いているのでは」という結論に達しました。そこで、最も好きなファッション・ブランドであったComme des GarconsのPRに「募集はしてなかったですけど、勝手に」応募履歴書を送りました。すると「今PRには空きがないが、まずは販売としてやってみてポジションが空くのを待たないか」と誘われ、3年販売を経験しました。

撮影風景

 そんな3年目、このまま販売をやっててもいつ空きがでるかも分からないしなぁ・・・と思っていたところ、たまたま知ったPR志望者のためのセミナーに参加したことが次の転機になります。そのセミナーの主催者の女性から、「このまま待っていてもいつ空くかわからないでしょう。あなたはプレスにとても向いていると思うし、このままではもったいないので、私が直接指導するからウチに来なさい」と彼女のプレス・オフィスで就業することを勧められます。そこで2年勤めることになるのですが、そのときにJohanna hoの担当をしたことが今の仕事につくきっかけでした。退職後まもなく、デザイナーのJohannaさんから直々に「新しいところと契約するから、あなたにぜひ私のプレスとして来て欲しい」という連絡が入ったのです。前職を退職したばかりでしばらく休もうと思っていた小澤さんは何度も断ったそうですが、結局デザイナーの熱意に負けてすぐに現場
復帰、以来Johanna hoのプレス担当をして4年目になります。「カタログや雑誌、広告イメージの撮影のときにデザイナーに任せておくと、アーティスティックになりすぎて自己満足の作品となってしまい、本当の意味での広告として使えない。そこで、撮影現場に来てそれをコントロールするのも私の役割なのです」ということで、定期的に海外出張もこなさなくてはならない多忙な小澤さんですが、Johannaさんとの関係はすこぶる良好なようです。じつは小澤さん、この11月に結婚が決まっているそうですが、ウェディングドレスはJohannaさんがデザインしてくれるとのこと。先日は香港に仮縫いに行ってきたそうで、仕事が国際的だとドレスの仮縫いも国際的?!式の様子をぜひ見てみたいものですね。

撮影風景

 ロンドン留学について振り返ると、「やはり、英語を習得したことは大きかったですね。すごい武器になりました。英語のスキルなくして今の仕事は成立しないのですが、ファッション業界の様々な職種の方(ヘア・メイク・フォトグラファー・デザイナー含め)も、英語ができた方が仕事の幅がとても広くなりますよね。ロンドンが人生の大きな転機になったか?!というと、ウーン・・・よくわからないですけど、(ロンドンに)来ていなければ今の仕事は絶対にしていなかったし、重要な出来事だったとは思います。以来なんだか不思議な縁でここまで来ていますしね・・・」とのこと。

 「今後、家庭や子どもを持つことを考えると、このまま続けていくのも難しいかもしれないので、また別の職業や働き方もあるかな、と思っています。ま、やりたいとさえ思えば何でもアリだと思っているので、あまり難しくは考えていません。こういったフレキシブルな考え方はロンドンに来てタフになったからこそ身についたのかもしれませんね」と今後の展望を語ってくれた小澤さん。さらなる活躍が楽しみです。

 
 
小澤さんとスタッフ(たまにJohannaも)による、プレス裏話や店頭情報などのブログを公開しています。
ロンドンでの撮影風景やレポートもありますので、是非チェックしてみてください!
OFFICIAL HP http://www.johannaho.jp

 

<写真解説(上から)>
1.今回お邪魔したスタジオでの撮影風景(左奥が小澤さん)
2.Johanna ho 08/09 秋冬のファッション・ショー in Tokyo Fashion Week
3.撮影風景2
4.撮影風景3

投稿者 unicon : 12:54

2008年08月15日

File3. 早野実希子さん

常に新しい“美と健康”を追求し続けるLCF卒業生

早野実希子さん

 London College of Fashion(LCF、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション)卒業生の早野実希子さんは、現在、名古屋と東京・六本木で内外美容を提唱するサロン「ABSOLU HERBEEN」を展開しています。「Absolu Herbeen」とは、フランス語で絶対という意味の「Absolu(アブソリュ)」とHerb(ハーブ)を体内に取り込むという意味の造語「Herbeen(ハービン)」を元に生まれた名前だそうです。表面的な「美容」だけでなく、ホリスティック(総合医療)の考え方を取り入れた早野さんのオリジナルトリートメントは、著名人を含む世界中の多くの顧客から支持されています。

 じつは早野さんには、LCF留学当時の2000年、ユニコンのホームページにコース奮闘記を寄稿してもらっています。早野さんの通っていたコースはBTEC HND Beauty Therapy and Health(現FdA Beauty Therapy and Health Studies)。
当時の寄稿文からも、常に高い目標を持って全力で突き進むという早野さんの真摯な姿勢が伝ってきます(早野さんの留学生時代の寄稿文はここから)。

Herb
 
 
 「ロンドン留学が私の人生で最大の転機でした」と振り返る早野さん。薬科大学を卒業後、薬剤師として特に漢方への造詣を深めた後、さらなるキャリアアップと自身の人生のテーマである「美と健康の追求」のための渡英でした。

 

ABSOLU HERBEEN NAGOYA

 ところで、この早野さんも、前回ここで紹介した上田美和さんと同じ29歳で留学をスタートしています。帰国後すぐに地元で自分自身のビジネスを立ち上げ現在に至る、という経緯も同様です。分野は全く違うものの、ほぼ同時期に同じ年齢で留学してきた女性二人、こうしてそれぞれ活躍しているのを見ると頼もしい限りです。留学時の年齢について、当時の早野さんも上田さんと同じく「29歳では遅いという人もいましたが、私にとっては最良の時期だったと思います」と語っています。

 「タイミング」というのは人それぞれ違います。高校卒業後すぐに海外へ出ることがベストという人もいれば、上田さんや早野さんのように、大学卒業~まとまった期間の就業という経験を経ての留学がベストという人もいます。留学年齢に模範解答はなく、「自分が今だと感じたときがそのとき」なのだということを、彼女たちの人生から教えられる気がします。

ABSOLU HERBEEN ROPPONGI


 東京・六本木店は完全プライベート制のため予約者のみに所在地が伝えられます。六本木ヒルズから徒歩3~4分の好ロケーションです。名古屋店は地下鉄東山線藤が丘駅を出てすぐ。詳しくは早野さんのホームページを訪れてください。彼女が登場しているメディア紹介もあるので要チェックです。あなたの部屋にある雑誌にも、早野さんが登場しているかもしれませんよ。


 
Absolu Herbeenホームページ http://absoluherbeen.com

<ABSOLU HERBEEN NAGOYA(名古屋)>
 〒456-0048
 名古屋市名東区藤見が丘13
 Tel: 052-775-1966

<ABSOLU HERBEEN ROPPONGI(東京・六本木)>
 完全プライベート制のため住所非公開
 (予約時に案内)
 Tel: 03-6638-6979

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2005年12月20日

メイクアップセミナー・レポート -後編-

さて、ここからはショーもいよいよ大詰め、会場のボルテージも一気に上がった後半部分を追ってみましょう。


刺繍メイク1ここでショーは後半に突入。Lizはここで新しいメイクに入る。次のメイクは”Tapestry”(ゴブラン織り)。これは香港出身の学生が考案したメイクで、学部の卒業コレクション作品だそうだ。彼女は刺繍やゴブラン織りをファッション・メイクに取り入れたくて試行錯誤した結果、今回のLeahのメイクにも使っている特殊メイク用のゴム素材のごく薄いものを刺繍台にして実際に糸でゴブラン刺繍をし、それを肌に直接特殊な糊で貼り付けるという方法を編み出した。今回は別の衣装を身に着けたモデルの顔部分に刺繍をしたが、その学生の卒業コレクションの際は顔から服まで刺繍が続いてひとつのパターンになるというスタイルや、服を着せずにボディの部分にまで刺繍のメイクをするというボディ・アートの作品としても完成されたスタイルが登場したらしい。この斬新なアイデアに会場の熱気も高まり、刺繍2さらに「このコレクションを見たマックのショー部門メイクアップ・チームの責任者が彼女にコンタクトして、このアイデアをぜひ自分たちのショー・メイクアップに使わせてほしいので一緒にコラボレートしないか、と言ってきたのよ。彼女はそのオファーを受けて、即ミラノのファッション・ショーへ飛んだわ」という日本にいる学生から見れば夢のような話に皆目を輝かせていた。このメイクのモデルには、休憩のあいだに下地を作っておき、そこに刺繍部分を張るところからスタート。筆に丁寧に特殊メイク用の糊をとり、少しずつつけていく。ファッション・メイクだからといって狭い概念にとらわれず、様々な素材や方法の可能性を探してトライしたことにこの作品のおもしろさがある。「自分の専門分野はこれだから」と自分で制限を作ってしまわず、常に感性をオープンにしておくところに成功の秘訣があるのだろう。

x20050000x.gifLeahのほうは引き続き男性モデルのメイクをやっている。そろそろ終盤にさしかかっていることもあり、だいぶコワキモさが増している。女子学生たちもキャーだのギャーだのと言いながら写メしていたが、さてどんな仕上がりになるのか・・・?すべてのマスク・ピースを載せ終わった後は、色をつけて仕上げていく。目の部分に黒くラインを入れていくが(ちょうど、容疑者の目もとに黒テープがかかっているような風情)、これは映画「ブレードランナー」のキャラクターから取ったらしい。こうしていろいろなもののイメージを断片的に取り入れながら、彼女なりの感性でそれを混ぜ合わせ、発展させ、まったく新しいものを生み出していくというその過程が手に取るようにわかり、観客にも興味深かったのではないかしらん。x20050000x.gif x20050000x.gifそれにしてもコワいメイクである。額横にオレンジの線を入れ、ハゲ部分に黒い色を塗り、パンクスの髪型や動物のしっぽからアイデアをふくらませたという毛(カツラと言っていいものか?)を頭に載せたら、とうとう完成!それまで体にかけていたケープを取り払うと、下にはなんと全身ホンモノのヘビ皮の衣装が!このコワキモ・メイク完成お披露目の瞬間には、会場にどよめきが走った。下が全身タイツだった、だとか、そういったお笑いの要素はこのショーにはなかったようである・・・。彼のキャット・ウォークに、身をのけぞらせながらもおサワリしてみようとする通路側の女性たち。ちなみに、こんなコワキモメイクを平然と作っているLeahも、日本の「お化け屋敷」は苦手なようで、ショーの後行った子供だまし程度のお化け屋敷にも耐えられず、何も見ずに目をつぶったまま中を疾走して5分の行程を30秒で出てきてしまったのであった。「リサーチ用にするもん」といって構えて入場したデジカメは、しっかりと握られたままレンズが開いた形跡はなかった・・・。
prosthetic
x20050000x.gif
続いてLeahも二人目に取り掛かる。こちらの女性モデルには、重度のケロイドと血管をつくる。時間の関係で完成形に近いところまで作ってあるので、あとは最終的な仕上げを施すのみ。チョコレートを溶かすときにする「湯せん」にかけて溶かしたゼラチンを塗り、でこぼこのクレーターが作ってある。こちらはさきほどのコワキモ・メイクと違い、リアルな負傷を再現するので現実的な迫力があり、ものものしい。しかしLeahよ、よくもこんなものを作っていて気持ち悪くならないものだ・・・。こちらもほどなく完成し、キャット・ウォークをして終了。

再びLizに目を移すと、こちらもそろそろ完成間近の様子。Leahも手伝いに入り、口紅を塗って最後のメイクが完成! 最後にもう一度4人が前に並び、今日のメイクをずらっと眺めると、いやはやなかなか壮観なものである。

Lizの「常にクリエイティブであるためには自分に制限をかけず、常に新しいことに挑戦してくださいね」、Leahの「リサーチとドローイング、とにかくこれを怠らずにひたすらやってください」というそれぞれのメッセージを締めに、大喝采のもとデモンストレーションは終了した。

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2005年10月25日

メイクアップセミナー・レポート -前編-

去る8月末日、福岡と大阪にてロンドン芸術大学メイクアップデモンストレーションを開催しました。ステージに上がったのは、London College of Fashion(以下LCF)で教鞭をとるLiz(自称28)と、彼女の一番弟子Leah(21)。Lizがファッション・メイクアップ、Leahが特殊メイクを担当し、ロンドン発の最先端メイクを披露してくれました。日本の技術とは違うところも多々あったようで、来場者の熱い視線が食い込む食い込む。
Lizが明かす大学の様子や卒業生のキャリア・エピソード、卒業したばかりのLeahが振り返る学生生活、プロジェクトの進め方や作品を作る上でのヒント等、ビジュアル以外にも盛りだくさんの内容に、全校集会や学級会で起きていたことなんてないはずの学生たちも眠るのを忘れて聞き入っていました。

パフォーマーの横顔
x20050000x.gif LIZ
スコットランド出身。高卒後美容室に入り美容師を目指すも、それだけではクリエイティビティに限界を感じ、アート&デザインの勉強をすることを決意、上京ならぬ上ロンドンをする。以後、一度もスコットランドには帰らずロンドンに住んでウン十年(自称年齢と合わない?)、しかしアクセントは依然スコティッシュの血を主張する気のいいおばちゃん、失礼、お姉さま。レ・ミゼラブルをはじめ数々の舞台、TV・映画等のメイクアップ・アーティストとして活躍。80年代には、ソバージュヘアにボディコンで毎夜踊り狂っていたとか、いないとか。現在はこけしヘアならぬサッスーン・カットに全身黒ファッションで、「いかにもメイクアップアーティスト」という風貌。黒服以外はノー・サンキューの、典型的な業界ファッションで今日も教壇にのぼる。

LeahLEAH
北ロンドン出身。幼い頃からアート&デザインの分野に興味があったため、中学・高校でアートをみっちり勉強する。進路を選ぶ時期になったとき、まずは世界的に有名なロンドン芸大の卒展を見て回ろうと決意、いろいろと見た中でLCFのメイクアップ・コースの学生の作品に一番感銘を受ける。メイクという分野に幅広く自由な可能性を感じ、メイクの分野へ進むことを決意。ファッションは典型的なロンドン・ガール。カムデンタウンにいそうなゴス・パンクで、クールな表情を崩さない。一見クラバー?しかし彼女の淡々・黙々とした仕事ぶりを見るとその地味な真面目さがわかる。が、やはりGreendayを崇拝しているところはファッションそのまま。「グリーンデイ」と言うとうっとりし、TVに映った彼らに向かって「ははぁ~っ」とひれ伏すカワイイ?一面もある。



今回は総勢4名のモデルに協力してもらい、4種類のメイクを披露。はじめはLizによる”Snow and Freckles” (雪とそばかす)というテーマのメイク。このメイクは、LCFのMA(大学院過程)の学生の卒業発表メイクで、冬のイメージで作った卒業コレクションのなかのひとつ、雪がはらはらと大地にふりかかるイメージと肌に浮くそばかすとを重ねたそうだ。あらかじめネットキャップをかぶせて“なんちゃってハゲ”状態の女性モデルにメイクを施していった。下地を作り、色を載せ、という過程で使っている製品のことも説明、女性陣は通訳をたよりに必死にメモを取っていた。見よ、このブラシの数を!これを見ただけで、なんだか美しくなりそうである。



その間、Leahも黙々と準備をすすめる。こちらは男性モデルにコワい特殊メイクを施すとあって、皆ファッション・メイクとは違った意味での興味津々な視線を投げかける。まずはじめにmonster「こんなもん作ります」と、観客に完成写真を見せた。今回の彼女の作品は、まずアフリカの部族芸術(体中に傷をつけることで模様を作る独特の方法や装飾品など)、ロンドンのパンク・ファッション、動物の顔、毛皮の模様、SF映画などについての、膨大かつ綿密なリサーチに端を発する。そこからいろいろな要素を組み合わせ、何枚もスケッチを描いて視覚的にアイデアをふくらませながら最終的なメイク案を作り上げていったそうだ。じつはこれ、メイクに限らず英国でアート&デザインを学ぶ学生すべてに共通するアプローチであり方法論。「これはマネではなく、リサーチしたものからインスピレーションを得、自分の感性で新しいものを作り上げていくこと」という彼女の言葉に、なんとなく感銘を受けてみる聴衆であった。

さて、今回はあらかじめ準備しておいたゼラチン質とゴム素材のマスクを張り合わせてメイクを作り上げていくのだが、椅子に座ったモデルの頭には既に特殊メイクが・・・それも名づけて“本気ハゲ”。女性モデルがかぶっているネットキャップとは違い(これは後でファッション・ウィッグをつけるためにかぶっている)、これはつるつるの頭を作るための“ハゲキャップ”というものをかぶり、継ぎ目もきれいになじませてある。まさに・・・である。ひとつひとつ、丁寧に位置を決めてマスクを載せていくLeahの姿はまさに職人。




見たこともない特殊メイクの世界に目を奪われる一方、Lizの実演する華麗なファッション・メイクもいよいよ佳境に入る。こちらは自分のメイクにも応用できるとあって、皆切実な視線を注ぐ。雪のひとひらを強調するため、そばかすをわざと人工的な雰囲気に描き、口紅をのせ、あとは最後の仕上げを残すのみ。マネキン風に見せるために、わざと縫い目を色のついた毛糸でかがった毛量のうすいカツラをかぶせ、完成!モデルには、客席のあいだをキャット・ウォークしてもらう。

今回モデルが着ている服も、すべてLCFの学生の作品で、他にも数点持ってきていた作品は全てマネキンに着せて会場に展示した。奇抜なデザインの服からクラシカルで可憐なウェディング・ドレス、Central Saint Martins内にあるDrama Centreの演劇科学生とコラボレートして彼らが舞台で着るために作った作品まで、ロンドンらしい軽妙なアイデアや舞台衣装のどっしりとした風合いを間近で見ることができた。さて、ここでショーは一時休憩。休憩時間には、おそるおそる二人のまわりに人が近づき始め、すぐにわらわらと人だかりが。モデルのメイクを携帯で激写、なかにはなぜかLizとLeahを熱心に写メする学生も・・・?

(後編につづく)

投稿者 unicon : 14:15

2003年10月08日

アートを学ぶ喜びはロンドンの大学でなくては得られない!

インタビュー体験談 -Wさん-

Central Saint Martins College of Art & Design/London College of Fashion
-Foundation Studies in Art and Design-

wakabayashi200310081.jpg
私立高校の現役、高校3年生。国内の美術大学に進学する為に予備校に通って毎日のように絵を描いていたが、いつも「何かが違う」と言う気がしていた。そんな中、現在Chelseaのファンデーションコースで学んでいる美術予備校仲間の1人を尋ねてロンドンに行き、すごく楽しく学んでいる友人に再会したことがきっかけとなる。イギリスにおけるARTの捕らえ方に感動すると同時にファッションにも興味がわき、ロンドン留学を決意。


■質問されたこと
   希望コースの動機は?
   着ていた服に対し、何故その服を選んで着てきたのか?
   好きなデザイナーは?

■持参作品
   学校で描いた作品
   クロッキー1冊
   CG作品
   自作の浴衣

■IELTSスコア
   無し

■感想
作品の中では浴衣に1番興味を持ってもらえました。その日私が着ていた洋服にも興味を持ってもらえたらしく、選んだ動機などの質問を受けました。英語での質問、応答は私にはまだ英語力が足りず、難しいものがありましたが、ユニコンのスタッフが手伝ってくれました。会場内の雰囲気に緊張したムードはなく、インタビュアーはリラックスした様子でした。私は緊張していましたが....。約3ヶ月のプレ・ファンデーション・コース「オリエンテーション」のパス、IELTSのスコア獲得を約束して無事終了!!

■条件
9月入学までにDevelopments at Central Saint Martins College of Art & Gesign -An Orientation to Art & Design-コースをパスし、IELTSのスコア 5.0を獲得すること。

投稿者 unicon : 14:46

2002年06月04日

「美と健康」をライフワークに実力をつける毎日

LONDON COLLEGE OF FASHION HND Beauty Therapy and Health 
2000年9月入学 早野 実希子 さん

出会いに恵まれた20代から30代へ・・・

早野さんのライフワークは「美と健康」を追求することだ。20代の終わり、30代に差しかかる時期に、自分のこれまでの経歴を見つめなおし、ライフワークを達成するために必要なものを考えてみた。その結果出た答えがイギリスへの大学留学であった。

早野さんは日本の薬科大学を卒業した後、7年間主に製剤業務に携わってきた。「20代は、いろいろな方たちとの幸運な出会いに恵まれて、感謝しつつ過ごした時期です。反面、精神力を鍛錬しなければならない怒涛の激動期ともいえますね。」その中でも大きな出会いだったのが、日本漢方医学の父ともいわれる大塚 泰男氏との出会いだ。そして、東洋医学と西洋医学の両方を踏まえた上で、海外の大学で美容と健康学全般を学ぶことにする。

そこで自分の希望に添ったプログラムのある大学を探した。London College of Fashion の BTEC Beauty Therapy and Health は数ある大学プログラムの中でも高く評価されている。複数あるプログラムの中から早野さんが選んだのは、HND(Higher National Diploma)が授与される2年間のプログラムだ。
「ここでHNDを取れば、就職にも困らないし、はくもつくといわれています。世界でいちばんといわれているプログラムですが、その分本当に厳しいですね。」

まだ半年たった時点だが、すでにクラスメイトは3分の2に減った。プログラムが終わるまでに半分に減ることが多いそうだ。「宿題の量が多いうえに授業以外に自主的に30時間自習しなければならないなど、時間的拘束が大きいんです。」なかには、宿題がきついから量を減らしてくれと先生に直談判するイギリス人学生もいるとか。「でも、絶対に聞いてもらえませんね。(笑)」。

29歳での留学はベストタイミングだった・・・

このプログラムで学ぶ範囲はとても広い。たとえば生理学、解剖学、科学、皮膚生理学などアカデミックな内容はもちろん、人材管理などマネジメント分野も勉強する。実習も多く、ボディ、フェイシャル、エピレーション(脱毛)、マニキュア、ペディキュア、メイクアップ全般を徹底的にマスターしていく。
「高齢化時代には『美』も健康にとっての大切なひとつだと思います。たとえば痴呆症の女性にお化粧してあげると、病状が一瞬でもよくなることもあるというデータがあり、代替療法を組み込んだ美容と健康や、化粧開発などをミックスして、トータルな仕事をしていきたいと思います。

実は代替療法が最も進んでいる国のひとつがイギリス。ロイヤルファミリーも利用している療法であり、イギリス国内の病院にはマッサージする人がいたり、代換療法はとても一般的に行われているという。

また早野さん自身が生後7ヶ月から14年間、重度の気管支炎を患い、病院生活をしていたこともあり、アレルギー症状に悩む人たちへのサポートもしていきたいと考えている。

それにしても、30歳を目の前にしての留学に不安はなかったのだろうか。「ありませんでしたね。29歳では遅いという人もいましたが、私にとっては最良の時期だったと思います」。それまで仕事をしていたから、ハードな環境での勉強も笑って受け入れられる。ずっと働いてきたから学ぶ楽しさがわかり、同時に仕事から離れて仕事の楽しさも再認識できた。

プログラム終了後には、MBA取得も視野に入れているという早野さん。いずれは日本で、あるいは海外で起業することを目標に、日夜勉強に励んでいる。

投稿者 unicon : 21:50

2002年02月09日

インタビュー体験談  - Access to Fashion Promotion Media -

-K さん-
Access to Fashion Promotion Media
London College of Fashion

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現在会社員(保険会社)1年目
「ロンドンスクールガイド」でLIを発見。そこの連絡先としてユニコンを知る。
01年10月 ユニコンへ電話をしてこのコースを薦められる。
01年11月 ユニコンへ来訪。詳しいコース内容を聞く。
02年02月 インタビュー

自分の好きなアーティストがイギリスかぶれであったりしたことから、Kさんはイギリスに興味を持つようになり、大学卒業直前には、1ヶ月間ロンドンへホームステイ+語学学校へ行った。

大学で「イギリスの歴史」を選択したはずが、ちょっとしたミスにより「服飾史」を選択してしまい、勉強していくうちに、ファッションへ興味を持つようになった。この、思わぬミスがその後のKさんの道を大きく変える基点となった。

就職活動時、ファッション業界へ行きたく、バイヤーやプレスといった方向で受けるが、決まらず、販売に方向を変えてみるものの、結局決まらず保険会社へ就職。

とりあえず働いてみてはいるものの、自分のやりたいことはファッション関係の仕事ということを改めて感じ、2月インタビューでオファーがもらえたら会社を辞めることを決意。

2月のインタビューで聞かれた主な質問は
「なぜファッションの勉強をしたいのか?」
「選択したコースはどういうコースと認識しているか?」
「イギリスにホームステイしてた話」等。

インタビュー中の会話力(英語)に関しては、1ヶ月の語学留学の経験が活かされてると実感。たまに分からないところがあったが、その時はユニコンスタッフに助けてもらい、オファーが出た。01年12月に受けた最初で最後になるであろうIELTSも結果は5.0。条件なしのオファーとなった。

とにかく、緊張が半端でなく、精一杯のインタビューだったので、オファーがもらえたので満足。

投稿者 unicon : 17:19