2004年10月18日

ロンドンに溢れる日本人?-激変する英国の留学生地図ー

SOHOにあるチャイナタウン。お世話になっている日本人学生の姿もよく見かける・・・?<br />

このところやたらとロンドンでは中国系や東欧系の学生が増えている。ユニコンを訪れる学生が「やっぱりロンドンは日本人が多いですね」と言うのだが、実際は中国人を日本人だと勘違いしている場合が多い。数字で見ても英国の大学に正規留学しているEUを除いた学生の国籍を見ると1位は中国人で2万人を越えているといわれ、2位のアメリカ人の1万4~5千人を大きく引き離している。一方EUの拡大により旧共産圏の東欧諸国からの留学生も急増している。日本人はといえば5位ないし6位で5~6千人程度、景気の影響かもしれないがあまり増えてはいない。

日本人学生は高い授業料を払うから英国大学も積極的に受け入れてくれるとたかをくくったコメントをよく耳にする。確かに過去にそのような傾向がなかったとは言えない。でもここ数年日本人以外の外国人学生が急増していて、そんな英国大学の姿勢は大きく変わりつつある。つまり日本人学生の「カネの力」がものを言わなくなり、高い授業料を払う学生間の競争が激化しているわけだ。当然学生の質に選抜の焦点が向いていっているにもかかわらず、ここ数年の日本人学生の学力と英語力の低下は目を覆いたくなる状況だと感じていた。先日ロンドン大学のあるカレッジの入学担当者と話をした時、いみじくも日本人学生の英語力低下とそれとは反比例して中国人、韓国人、台湾人学生のそれが著しく向上していることについて言及があった。危惧したことが大学入学の現場で現実に起こっている。

英国大学に留学する中国人学生の特徴としては裕福かつ優秀な学生が多いということだ。日本に留学する中国人学生の大半が日本の国から奨学金を受け取り、学習とアルバイトを目的としているいわゆる就学生であることと比べると大きく学生の質が違う。中国人学生にとって奨学金やバイトの機会がほとんどない英国大学留学は多大の経済的負担を伴う。それでも彼らは大きな投資価値を見出しているから英国大学に留学するのだろう。また中国では官民こぞって米英の大学を卒業した学生に対しさまざまなインセンティブを与えているとも聞く。理由はいろいろだがとにかく中国人留学生はドンドン増え続けている。

翻って日本はどうだ。未だに外国大学の資格は認められないだの就職がないだのといったコメントがまかり通る。これじゃ国際競争力などつくわけがない。日本人が固執する日本の大学では、勉強はさておき合コンとサークルに明け暮れるものだと学生も親も教師も皆妙に納得している。それでもって大卒の若者の失業率の高さを危惧することは矛盾ではないか。これを改称するには日本の溢れかえる大卒を集団就職で中国にある工場へ送るしかない。ロンドンを闊歩する貪欲でハングリーな中国人留学生を見ているとそんな日本の近未来が現実性を帯びてくる。

投稿者 unicon : 23:09