2005年01月12日

カツアゲはするよりされよ?!-自分の身は自分で守る・海外生活の処方箋ー

Hooliganのおにいさまたち。いかついっっ!!!

ある男子学生から電話があった。
「今日のEURO-2004のイングランドの試合を近くのパブで見ようと思うのですが、ヤバイっすかね??」
私は最初何のことだか分からなかった。黙っていると彼は続けて
「イングランドが負けでもしたらパブが荒れるじゃないですか??」
私はやっと合点がいって、
「今日の相手は強そうだから、イングランドは負ける可能性があるゾ」
と答えるとその学生は
「ですよねェ。イングランドが負けたらちょっとヤバイので、スーパーでビールを買って家で友達とテレビ観戦します」
ということで電話を切った。

仕事中にこんなバカな電話をしてくる学生に呆れながらも、なかなか慎重な奴だと関心する自分がいた。
そこで
「ロンドンって安全ですか?」
「治安はどうですか??」
といった日本でよく受ける質問を思い起こした。

そういえば以前にも、日本ではゾクやチーマーの部類に入りろくでもない生活を送っていたというある留学生から
次のような話を聞いたことがある。
コイツが留学してから数ヶ月後、日本でつきあいのあった彼女がたまたまロンドンに遊びに来た。お調子者のコイツは
ロンドンは俺の庭も同然とばかりにカッコつけて慣れた振りをしていろいろなところに彼女を連れまわした。
そんなある晩(っていうか朝方)クラブも引けて街を歩いていたら、ボブ・サップと見まごうような大柄な黒人に
「オイにーちゃん、ちっとヤニくれや~」
とタバコをせびられた。ちょっと悩んだが結局タバコ数本とポケットにあった2ポンド(約400円)を渡すと相手は丁重に
礼を言って立ち去っていった。
するとそれを見ていた彼女から「日本では逆のことしてた(オイオイマジかよ!!)のに何て情けない奴だ」と罵倒された。
「お前はバッカじゃねーか。俺がアイツと殴り合ってケガでもしたら遊びにもいけなくなるし、ヘタすると警察や病院の厄介
になるかもしれねーだろ。何よりもお前まで襲われるかもしれねぇんだ。たかだかタバコのためにそんなリスク負えるか」
と言い返すと
「あんたも変わったね」
とその彼女は目を点にして言うのだった。

ここではこの黒人の行動を許してよいのかということを議論するつもりはない。自分で危険性を予測し、
リスクを避ける行動をとることで多くの場合安全は確保できるということを言いたいのだ。
勿論自然災害による事故など不可避なことはあるけれど、治安だとか安全の問題の多くは人間によって引き起こされる
いわば人災だ。つまり治安がどうだとかという話も要は本人が慎重に考え行動すれば十分回避できることが殆どなのだ。

ロンドンには、これだけたくさんの日本人がいるにもかかわらず治安や安全に関する問題をあまり聞かないのは、
慣れない外国で、学生自身が緊張感を持ちながら彼らなりの節度と判断で生活しているからだ。適度な緊張感は、
日本でのたるみ切った生活を通じてすっかりバカになっていた学生をも賢く大人にさせてくれるようだ。

ちなみに先の学生の話を聞いて
「お前も大人になったな。それでもガタガタ言うような奴は最低の女だ」
というと、本人も納得しその後すぐにあっさりと別れたそうだ。
エーッ君たちの愛情ってそんなもんなの?!と驚いてしまうが、今回は男女の愛のはかなさを検証するコラムではないのでここまでにしておこう。

投稿者 unicon : 23:14