留学体験記

【コース体験記】LCC MA Interactive Media Mayuさん

2008.12.27

BA&MA課程

■□■ 今のところ楽しいデス?! ■□■
-UAL(と英国生活)サバイブ日記―
□■□ MA Interactive Media □■□

ロンドン芸術大学London College of Communication(LCC)のMA Interactive Mediaで勉強中のユニ学生から近況報告が入りました。コースは「今のところ順調に楽しんでいる」という彼女ですが、噂に高いハウジング・サービスや学生寮でのあれこれ、英国銀行でのたらい回し攻撃などの“洗礼”にもしっかり遭遇している模様。そんなあんなをストレートに報告してもらいました。

語り手:
Mayu Nakamura

 大学卒業後、映像関連企業に就職。毎日忙しく働く中、このネット化の時代、変化の激しい映像業界に対応できる人間にならなくてはと痛感し留学を決意した27歳(アラサー前夜?)
 学生時代に語学留学したシェフィールドでの半年間が唯一のイギリス体験。「今度またいつか、自分の専門分野の勉強をしにこの国に戻ってきたいな」とその時思った。

 こんにちは。特に何かあった訳ではないのですが、たまには近況報告を・・・と思いご連絡しました。皆様、お元気でいらっしゃいますか?

●MA Interactive Mediaはこんなコース●
 コースが始まってからそろそろ1ヶ月半位になりますが、今のところ順調に楽しんでいます。クラスは20名ですがイギリス人は3人のみ、あとは17カ国から集まった多国籍クラスです。EU、アジア、その他で大体3分の1ずつくらいです。日本人は私一人なのでちょっと不安でしたがみんなビックリするくらい仲が良くて、プライベートで週末も集まったりしています。クラスの大半が同世代(20代中~後半)というのも大きいんだと思います。
 コースの内容も面白くて、一言でいうと「バランスのとれたコース」です。
 「インタラクティブメディア」=「ウェブデザイン」だと思われがちなのですが、このコースでは一つのメディア(たとえばウェブ)にとらわれず、もっと幅広い視点から「インタラクティブメディア」とは何か、それで何ができるのかを考えています。たとえば、今はMacやWindowsに変わるOSのデザインをしています。メディア理論を踏まえながら、インターフェイスをデザインしなおすというプロジェクトを行っています(ちょっと話が専門的ですかね?)
 モットーは「理論も実践もバランスよく」で、理論で固めただけのアイデアや机上の空論だけで終わるのではなく、実際に作って試してみて、リアルに使えるものにするにはどうしたらいいかを考えるところまで求められます。だからといって、表面上のソフトウェアの使い方やデザインスキルだけを勉強するわけではなく、その裏にある自分の理論・コンセプトをきちんと説明する必要もあります。

 コースは基本的にチームプロジェクトがベースです。多国籍なクラスで、過去の経験も様々なので、いろんな考え方、ワークスタイルに出会えるのも面白いですね。自分の固定概念に対して真逆のアプローチをしている人もいるので刺激になり、こういう体験もまた「バランス学習」の一つかなぁ・・・と思います。みんなで外に出てリサーチをしたり、インタビューをしたり、デザインについて話し合ったりするのは本当に楽しいです。
 さすがにディスカッションになると、自分の言いたい事が伝えきれず悔しい思いをする事が多いですが、それも少しずつ慣れていってます。むしろ一番英語で大変だったのは、理論レクチャーの為のreadingだったのですが・・・イギリス人も「難しい・・・」とぼやいていたので、安心しました(笑)。むしろみんなでレクチャー後にああでもない、こうでもないと話し合いながら勉強しているのでレクチャーも無事についていってます。

●行ってよかった、ELUPP●
 話は前後しますが、夏のELUPP、受けて良かったです。アカデミックな英語に慣れるという点でも、ロンドンの生活に慣れるという点でも、メインコースの直前に来ていたら今みたいな余裕はなかったかも知れません。ただ、ELUPPの内容自体は先生によって当たり外れがあったと聞きますが・・・。私の先生はすごくいい先生でした!

●期待通り(?)のHousing Servicesと学生寮●
 ここ数ヶ月、予想していたよりはるかに「うるさい」「汚い」状況にかなり悩まされ、パーティ三昧のスコットランド人の若い女の子とバトルになりかけましたが(苦笑)、最近無事和解し、平穏な日々を取り戻しつつあります。ようやく掃除してくれるようになりました。それから、Housing Serviceは噂通りなんだな?と実感しました。

一戦目:退去命令?
 ELUPP期間とアカデミックイヤー期間と、同じ寮のオファーが来たのですが、契約期間に1週間のブランクがあったので一度出ないといけないのか問い合わせたところ、「料金さえ払えばそのまま居てもいい」という返事を貰いました。
・・・のにも関わらず、ELUPP期間の終了時に「明日出て行って下さいね。」という通知が来ました。

二戦目:カード払い
 ELUPP期間の寮費はクレジットカードで払うという事で申込書を送っていたのにチャージされませんでした。その後「寮費が払われていません。○月○日までに払わないと法的手段に出ます。」という手紙が届いたのでHousing Servicesまで事実確認に行ったところ、彼らのもとにはしっかり私の書いたカード支払申込書原本がありました。しかし彼らは自分たちのミスは絶対に認めず、しれっと「滞納してる寮費、今払ってくれれば問題ないですよ。」と言われただけでした。

三戦目:口座引落し
 その後、銀行口座を開設したので、口座引き落としに切り替えました。二戦目のような事があると嫌なので、銀行で手続きした後、メールを送った上に、フォーマルな手紙も作成して、実際にHousing Serviceまで直接行って全部書類を提示して「オーケー、大丈夫よ。」と言われました。
 でも先々週また「寮費を払ってません。」という手紙が来ました。金曜日に届いて「火曜までに連絡をくれないと法的手段に出ます。」と書いてあったので月曜日にまたまたオフィスまで行ったら水曜まで改装のため閉まっていると言われました。現在連絡を取ろうとしていますが、返事なし・・・。ちなみに連絡を取ろうとして、一回で成功した事はありません。(メールでも電話でも)

ガチンコ勝負:騒ぐ英国女
 寮はフラット形式なのですが、フラットメイトの1人がBA(学部課程)の若い女の子で、毎日友達を呼んでは騒ぎまくります。最初の1ヶ月は毎日朝の5時までパーティで、うるさくて眠れないのでほぼ毎日睡眠時間1時間程度でした。キッチンは信じられない位汚いし、他のフラットメイトはみんなアジア人なので文句言わず・・・。同じような境遇のクラスメートが寮を出たいと言ってHousing Servicesに行ったところ何もしてもらえず、出るときの費用で更に金取られただけだった、とぼやいていたので自分で解決しようと心に決めました。それから2ヶ月、その女の子に文句言ったりして逆切れされる事もありましたが、やっとのことで友達は真夜中位に帰るようになり、彼女は掃除をするようになってくれました。ようやく仲良くなれそうです。

●噂に違わぬ英国銀行●
 私は某B銀行で口座を開設したのですが、どうやらB銀行には学生向けの口座が2種類あるらしいのです。1つの口座は手続きが簡単なのですが、身分証が2ついるようで、パスポートしか持っていない私は開設できませんでした。

バトル1:幻の口座
 そこでもう1つの口座を開設する事になったのですが、どうやら誰もその口座の詳細を把握していないようで、対応する人によって言ってる内容が変わり・・・。ようやく手続きが終わったかと思ったら、カードは届かずお金もおろせず、問い合わせ先の電話はホールドになったまま出ないので携帯代だけが消費されていき、支店に行けば1時間待ちでやっと話ができたと思ったら5分で「じゃあカード送りますね。」の一言。でもその後いくら待ってもカードが届かず・・・。

バトル2:担当者出しやがれ

 結局そんなこんなでカード発行までに2ヶ月かかりました。その間何度も電話したり支店に行ったりしました。ある日とうとうキレて、「どうしてこんな事に?!」と文句を言いに支店に行ったら、どうやらその口座について把握している人間が1人しかいなくて、彼に連絡が取れないと何もできないとの事・・・。なんか嘘っぽい。

バトル3:消えたUAL
 ちなみに銀行に行くと大学名の確認をされますが、UALは過去の名前(The London Institute)で登録されているケースが多いらしくUALと言うと「そんな大学知らない」と断られる事もあるようです。(何人かそれで口座開けなかった・・・と言ってる学生に出会いました。)私も断られかけたのですが、「最近大学が名前変えたらしいです!昔はThe London Instituteだったみたいです!」と押し通しました。

●他国の学生のトンデモ情報●
 寮にしても銀行開設にしても色々ありましたが、とにかく、ユニコン(セキララ)マニュアルには何度も助けられました!他の国から来た子達はけっこうデマ情報聞かされてたり、情報なしでこっちに来ていたりするんですよね。いろんな話を聞きますが、一番かわいそうだな?と思ったのはIELTSスコアに関するデマ情報です。1人は「IELTSスコアが足りないから」といってコンディショナルオファー(条件付き合格)を貰い、一生懸命ELUPP頑張ってたのに途中で「あ、ゴメン、本当はスコアが足りてた」と知らされたケース。まぁこっちはまだいいですけど、もう1人は逆で、スコアが足りていると言われていたのに実際は足りなくて入学できなかった、というケース・・・。なのに、その子の現地のオフィスは今でも「スコアは足りている」と言い張っているそうです(!?)

 こんなふうに、他の国から来た子達は銀行やイギリスでの生活に関してほぼノーヒントできているような感じです。そういうのを見るにつけ、私はユニコンの皆様にサポートして頂いて本当に良かったと思っています。ありがとうございました!また何かあったらご連絡しますね。

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