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2010年07月09日

【号外】 UAL、入学基準スコアのアップに踏み切る!

UALのInternational Centre (国際部教務課) から嫌なニュースが届きました。それは2011年度から全コースの入学基準英語スコア(IELTS)を0.5ずつ引き上げるというものです。
具体的には下のリストにあるように入学基準スコアが改められます。

進学・入学予定コース
2010年度の入学スコア
2011年度からの入学スコア
 (一部の) BA/MA  7.0  7.5
 MA(と一部のBA)  6.5  7.0
 BA/Postgraduate  6.0  6.5
 FdA  5.5  6.0
 FE(ファウンデーション等)  5.0  5.5
 Fashion Portfolio@LCF  4.5  5.0

スコアがアップされただけではありません。スコアの内訳にも条件が付けられました。条件とは、たとえ入学基準スコアを取得していても、4つのcomponents(聴く・読む・書く・話す)の各スコアが入学基準スコアより1.0以上低いものであってはいけないという追加事項です。
たとえば、セントマーチンズのファウンデーションなら最低でも5.5のスコア(overall score)が必要ですが、たとえ5.5以上であっても、4つのcomponents中に4.5未満のものがひとつでもあれば‘アウト’になるというわけです。

この秋のFE (ファウンデーションなど) 入学が確定していて来年HEコースに進学予定の方、今年の入学は5.0で済みますが、来年6.5~7.0必要になります。すでに5.0をクリアしている方でも気を抜かずに引き続きIELTSスコアのアップに励んでください。英語のための英語学習に時間をつぎ込めるのは今だけです。

今年(2010年度)のオファーを来年度にデファーする方にもこの新ルールが適用されます。オファーがconditional(条件付き合格)であろうがunconditional(無条件合格)であろうが、英語スコアの条件は一律に0.5アップされるので、現在の英語スコアが新ルールのスコアに満たなくなる方はあらためてIELTSテストを受ける必要があります。

大学院課程をターゲットとしている方、7.0~7.5というスコア自体、大変なハードルですが、4つのバンドのどれひとつでも6.0~6.5を割ってはいけないのですから(特に)readingとwritingではおおいなる努力が必要となりましょう。
特に中高からアートやデザイン一直線でいらした方、「ポートフォリオ面接に合格したら英語がんばろうっと」というのは大変甘い考えです。ポートフォリオは徹夜してがんばれば短期間でも何とかなる場合が多いですが、英語はそういうわけにいきません。実際、この秋の入学を目前に控えて今現在もIELTSとの死闘をロンドンで続けている方が何人もいらっしゃいます。「もっと早くから勉強を始めていればよかった」「嫌でも早いうちに一度IELTSテストを受けて自分の現実と向き合うべきだった」とみなさん、嘆いています。

今回のIELTSスコアの一律アップはほとんどの日本人学生にとって最大の難関になるでしょう(今の世界経済地図の中の日本の立場そのものです)。先送りせず、どうぞ今から(身近なところから)英語の勉強を始めてください。                    
                                        

●最後に「マジで英語が弱い」方にユニコンから小さなアドバイスをお送りします●
現在の英語能力が最低レベル(4.0以下)の方、そこらの英会話学校に通ってもムダです。まずは中学3年生までの英語の教科書と参考書を取り出し、基本構文と動詞の変化の暗記から始めてください。〔英文法をよく知っている日本人〕に中学3年までのおさらいをしてもらうのが最適です(先生の発音が悪いなんてのは大した問題ではありません)。近所に中学生~高校1年生対象の英語補習塾(進学塾ではない)があればそこでお世話になるもよし、中学や高校の英語教師を引退された方がいるのなら個人授業をお願いするのも良し。
とにかく、to不定詞やing進行形、現在完了形が何かすらわからずに渡英するのはまずい。いくらイギリス人から習おうと、わからない英語で英語を教えられてもわからないまま時間が過ぎるだけです。

また、テストと来ると即‘対策コース’に走る方が多いですが、‘IELTS準備コース’は英語学習ではなく‘テストの傾向と対策’を訓練するコースですから初級者には向きません。
名のある英国の語学学校のプロの先生は「現在の英語力がIELTS5.5も無い人はまずジェネラル英語を充実させるべきです。基本スキルが無い人にIELTS準備コースは無意味です」と明言しています。云ってみれば、英語初級者がIELTS準備特訓をするというのは生後間もない赤ちゃんの口に離乳食を押し込むようなもの、もしくは引き算割り算さえ満足にできない子供に方程式の計算を押しつけるようなもので、消化不良を起こすだけです。
ロンドンの英語学校にはせめて離乳食(中3でやる現在完了進行形あたり)をおさらいしてから来てください。その後の英語力の伸びが全然違います。

ご相談があれば(就業時間内であれば)いつでもどうぞ。あきらめないでください。
みなさんのご健闘と勇気をお祈りします。

投稿者 unicon : 2010年07月09日 02:14