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2002年06月04日

【コース体験記】FdA Beauty Therapy and Health Studies早野実希子さん
「美と健康」をライフワークに実力をつける毎日

LONDON COLLEGE OF FASHION HND Beauty Therapy and Health 
2000年9月入学 早野 実希子 さん

出会いに恵まれた20代から30代へ・・・

早野さんのライフワークは「美と健康」を追求することだ。20代の終わり、30代に差しかかる時期に、自分のこれまでの経歴を見つめなおし、ライフワークを達成するために必要なものを考えてみた。その結果出た答えがイギリスへの大学留学であった。

早野さんは日本の薬科大学を卒業した後、7年間主に製剤業務に携わってきた。「20代は、いろいろな方たちとの幸運な出会いに恵まれて、感謝しつつ過ごした時期です。反面、精神力を鍛錬しなければならない怒涛の激動期ともいえますね。」その中でも大きな出会いだったのが、日本漢方医学の父ともいわれる大塚 泰男氏との出会いだ。そして、東洋医学と西洋医学の両方を踏まえた上で、海外の大学で美容と健康学全般を学ぶことにする。

そこで自分の希望に添ったプログラムのある大学を探した。London College of Fashion の BTEC Beauty Therapy and Health は数ある大学プログラムの中でも高く評価されている。複数あるプログラムの中から早野さんが選んだのは、HND(Higher National Diploma)が授与される2年間のプログラムだ。
「ここでHNDを取れば、就職にも困らないし、はくもつくといわれています。世界でいちばんといわれているプログラムですが、その分本当に厳しいですね。」

まだ半年たった時点だが、すでにクラスメイトは3分の2に減った。プログラムが終わるまでに半分に減ることが多いそうだ。「宿題の量が多いうえに授業以外に自主的に30時間自習しなければならないなど、時間的拘束が大きいんです。」なかには、宿題がきついから量を減らしてくれと先生に直談判するイギリス人学生もいるとか。「でも、絶対に聞いてもらえませんね。(笑)」。

29歳での留学はベストタイミングだった・・・

このプログラムで学ぶ範囲はとても広い。たとえば生理学、解剖学、科学、皮膚生理学などアカデミックな内容はもちろん、人材管理などマネジメント分野も勉強する。実習も多く、ボディ、フェイシャル、エピレーション(脱毛)、マニキュア、ペディキュア、メイクアップ全般を徹底的にマスターしていく。
「高齢化時代には『美』も健康にとっての大切なひとつだと思います。たとえば痴呆症の女性にお化粧してあげると、病状が一瞬でもよくなることもあるというデータがあり、代替療法を組み込んだ美容と健康や、化粧開発などをミックスして、トータルな仕事をしていきたいと思います。

実は代替療法が最も進んでいる国のひとつがイギリス。ロイヤルファミリーも利用している療法であり、イギリス国内の病院にはマッサージする人がいたり、代換療法はとても一般的に行われているという。

また早野さん自身が生後7ヶ月から14年間、重度の気管支炎を患い、病院生活をしていたこともあり、アレルギー症状に悩む人たちへのサポートもしていきたいと考えている。

それにしても、30歳を目の前にしての留学に不安はなかったのだろうか。「ありませんでしたね。29歳では遅いという人もいましたが、私にとっては最良の時期だったと思います」。それまで仕事をしていたから、ハードな環境での勉強も笑って受け入れられる。ずっと働いてきたから学ぶ楽しさがわかり、同時に仕事から離れて仕事の楽しさも再認識できた。

プログラム終了後には、MBA取得も視野に入れているという早野さん。いずれは日本で、あるいは海外で起業することを目標に、日夜勉強に励んでいる。

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