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2011年10月14日

【コース体験記】高杉記子さん:サマースクール@セントマ1の難関コース:100Design Projectsに参加してきました!!

観光気分のコースも用意されているセントマーチンズのサマースクールにおいて「頭の体操No1」の称号をほしいままにしている過酷コース100Design Projects。過去学生が「やるんですよ、マジで、100個のプロジェクトを・・・」という以上は語りたがらなかったそのコースに果敢に挑んだ高杉さんから「帰ってきました!」レポが届きました。
貴重なそのレポートをユニコンだけで楽しむのはもったいない、表に出して皆にもっとサマースクールを知ってほしい!ということで高杉さんのOKをもらい公開することに。
サマースクールだけではなく、ロンドン芸大への申込には「コンセプトとプロセスが大事ってユニコンの人たちは言うけど、それって実際なに?」と思っている人は必読です!

こんにちは! 
CSMのサマーコース、100 design projects等でご相談させていただいた高杉です。
8/11にイギリスから帰国したものの、ご報告がすっかり遅くなってしまい、失礼しております。
その後、しばらくは時差と猛暑(イギリスは秋の涼しさでした)から立ち直れず、撮ってきた写真の整理や、仕事はじめなどでぱたぱたと過ごしておりました。

さて、100 design projects、とてもよかったです!
1クラス10数名で、イギリスはもちろん、ブラジル、イタリア、スぺイン、韓国、中国、そして日本と多国籍でした。年齢は20歳くらいから40半ばの方までさまざまで、CSMの学生、グラフィックデザイナー、洋服のデザイナー、イタリアの老舗ペーパー会社のマーケティング担当、フォトグラファー、とさまざまでした。先生はCSMでグラフィックデザインを教えていらっしゃる方でした。

授業風景
 

高杉さんの作品のプレゼン風景


プロジェクトの内容の一部は
●時計をデザインする、時間のロゴデザインを考える、何らかの時間を計ること専用の装置をデザインする
●なんでもよいので強烈なキャラクターのある人専用の靴をデザインする
●テーマを与えられ、カメラをもってストリートアートをスナップしてくる(グループワーク)
●解剖学の美術館に行って、そこのロゴをデザインする、ミュージアムショップで売っているチョコ、バックをデザインする
●「自分とロンドン」というテーマでグラフィックな本を作る
●自由なデザインの本を作る
●「インターネットワールド」という架空の国の国旗をデザインする
などなど。随時課題が与えられ、それぞれ15分~1時間などの短い制限時間の中で作って、作ったものを壁に貼り、毎日午前1回、午後1回、各自がみんなの前でプレゼンする、といった形式でした。

課題を書き起こしている紙(ブリーフと呼ばれる)は配られることはなく、はじめから唐突に課題が出されたので、これを5日間も続けてなんになるのかな、と1日目は正直不安になりましたが、後半になると何が重要かが感覚的にわかってきたような気がしました。また世界各国から来ているさまざまなバックグラウンドのクラスメートのアイデアを聞くのはとても楽しかったですし、毎回自分にはない考え方の発見がありました。グループワークもあり、屋外に出てスナップ写真を取ってくるプロジェクトでは他の参加者とも仲良くなってコースの後も一緒に飲みに行ったり、美術館に行ったりしていました。最終日は、クラスのみんなと、来週も同じこと続けたい、と言い合ったほどでした。

屋外に出てスナップを撮ってくる授業(グループ課題)
 DPP_0080.JPG


とても頭の中をリフレッシュすることができました。
おすすめしていただいてありがとうございました。

普段会社員として忙しい日々を過ごしているあなた、ロンドン芸大への申込を考えて頭を抱えているあなた、日常から離れた所で頭のストレッチをしたい人はぜひ参加してみてください!(注:高い英語力が必要よ。)

投稿者 unicon : 11:51

2011年10月07日

【コース体験記】鈴木敬士さん:IELTS5.0から7.0へ劇的UP!その秘訣とは。。。

St Giles、UCLのDEAPとロンドンで徹底的に英語の学習をし、ニューヨークのFashion Institute of Technology (FIT)に2012年1月に進学することになった鈴木敬士君が久々にユニコンを訪れました。本来の目的は鈴木くんの運営するファッション情報ウェブサイトのPRのためだったのですが、まずはその前に・・・と、ユニコンスタッフが兼ねてより聞きたかったことを単刀直入に質問。ずばり「IELTS5.0近辺で踏みとどまっていたスコアがUCLでの1年間で7.0まで劇的な上昇を遂げた舞台裏秘話」を披露しろと迫ったのでした。周りの仲間から「すごく勉強している」という噂がよく入っていたし、常々感心していたのよね。ほどなく実際に高得点をマークした鈴木くんに「今度会ったら絶対聞こう」と考えていたのでした。鈴木くんもユニコンの単刀直入っぷりには慣れていると見え、気を悪くすることもなく「いいですよ」とUCLでの体験談を話してくれました。

まず、UCLってどんな感じでした?
アジア系の学生、特に中国人が多かった印象です!ヨーロッパはフランスとかスペイン、イタリア人が多かったです。

クラスは最初に行われるレベルチェックのテストの結果で9クラスに分けられます。数字が小さいほど優秀なクラスです。

僕はレベルチェックのテストがすっごく難しく感じて「やばい、これはビリクラスになるかも・・・」と思ってました。で、クラス分けの結果が貼りだされた時は下のクラスから自分の名前を探したけど一向に見当たらない。だんだん上の方に行くと、驚いたことに「レベル3」クラスに自分の名前があるじゃないですか。それを見て今度は逆に「やばい・・・授業についていけないよ・・・」と本気で焦りました。ちなみに1とか2クラスに在籍するのはほとんどがイタリアとかスペイン人で、平気で3、4カ国語をぺらぺら使う人たちです。英語も学校に通う必要があるのか?と思うくらい上手な人たちでした。

2学期に入ると3クラス増えて計12クラスになります。自分の上達度に合わせて自動的にクラスの編成が変わる、なんていう親切なサービスを期待してはいけません。自分が上達したと思ったら先生にクラスを上げるように直談判しに行く、自己申告制です。なので、この前まで"レベル6"クラスにいた人間がいきなり"レベル3"クラスに入ってくるなんてこともたまにあります。僕は「おいおい、絶対付いて来れるはずないよなー」と内心ツッコミを入れてましたが、まあこの人は実際授業に付いて来てなかったです(笑)。これは極端な例ですけどね。

UCLの授業とIELTSスコアアップの関連性は?
UCLの先生自身が「UCLで教えている内容はIELTS対策(という小手先の技)ではない」と言いきっていたので、UCLの授業と同時に具体的なIELTTS対策は独学でやっていました。

ただ、UCLでのライティングの授業はIELTSのスコアアップにもつながったと思います。アカデミックライティングに特化しているので、使う単語も一般的なものだとすぐにダメだしされるし、文の構成とかも厳しく赤入れされます。これは実際に大学に入って勉強するときにすごく役立つと思います。

水曜日の午後と金曜日はフリーだったので、毎日の放課後とそのフリータイムは自習に専念してました。毎日UCLの授業に出て、その後図書館でIELTS対策を夜9時くらいまでして帰宅、夕食、風呂という生活をIELTS7.0取れるまで続けていました。

やっぱり地道な努力がIELTSスコアアップの秘訣よね。
そうですね。図書館に集まるメンバーもある程度固定されていて、みんな自分の世界というか学習に集中していました。そういえば、僕、最初は寮生活していたんだけど、途中でフラットに引っ越ししたんですよ。

なんで?UCLの寮って学校近のセントラルエリアに固まっていて生活便利じゃない?
そうなんですけどね、問題はフラットメイトなんですよ。
僕が住んでいた部屋は隣がマンチェスター出身、向かいは生粋のロンドナー、アジアンは自分一人だけ、という英語的には最高の環境だったんですけど、とにかく寮自体の住環境がひどい!
学部生が毎晩パーティーやってて勉強しようと思っていてもうるさいし、朝学校に行こうと思って部屋を出ると通路がそのパーティーの残骸で早朝の渋谷みたいに汚いんですよ。食べかけのピザとかコーラや酒のボトルがそこらじゅうに転がっていて朝からげんなり・・・
UCLってコース開始前にオリエンテーションがあるんですけど、その時もすさまじいハシャギっぷりだったんで最初はうるさいのも覚悟していたんですよ。でも、すぐに落ち着くかなーと淡く思っていたのが目算違いでした。いつまでたってもうるさいし、パーティーし続けるし。
もう無理!!と思ってアコモデーションオフィスにかれこれこういう理由で出ていきたい!って言ったら「締めが月末だからそれまでは我慢して滞在して。それ以降はフリーだから」。ということで結局3週間くらいこの生活に耐えるはめになりました。アコモデーションオフィスで理由を話した時、「まー学生がはしゃぐってのはよくある話だから」と言われた日には「何を言っているんだこいつは・・」と茫然となりましたけど。

確かに、学寮って学校のレベルを問わずそういう話聞くわよね。
そうなんですよ。名門校の学生だからってまじめでおとなしいとは限らないんですね。引っ越し先はWarren Streetのフラットだったんですけど、同居人はブラジル人とイギリス人の社会人でした。静かだし、時に一緒にパブに行ったり・・・といい環境でした。

ロンドンではどんな生活でしたか?
超まじめに学生生活していましたよ!

ほんとうに?(疑念の目) 遊びに行ったりしなかったわけ?
St Gilesにいた時はセントマに行くユニコン学生とかもいたので、放課後一緒に買い物に行ったり公園で遊んだり、夜はチャーチパブ(というSt Giles学生のソウルプレイス)でワールドカップみたりと楽しんでましたけど、UCLに入ってからは超まじめ、放課後は図書館が友達でした。絶対「付き合い悪い奴、ってか付き合い無い奴」って思われたはず・・・フラットメイトとも、飲みに行くと言っても頻度はかなり少なかったです。

他ユニコン学生と「St Gilesの時は本当に楽しかったよねー。今は超過酷」ってSt Gilesの楽しかった時を思い返しながらUCLの過酷生活を過ごしてました。

それに、Warren Streetって超都心で家賃とかも安くないじゃないですか。だから親に「学校と家のピストン生活をしてしっかり英語力を上げたいんだ!」って交渉して、「IELTSのスコアを確実に上げること」を条件にWarren Streetに家を借りてOK の許可をもらったんですよ。だから遊び歩いてるわけにもいかなかったわけです。僕的にも来年の進学がかかっていましたし、それはもう必死でしたよ。

努力の結果が無事実ってよかったね!
ところで今日の本題のファッション情報ウェブサイトですが、これは日本に帰って来てから立ち上げたの?

いえ、実はロンドンに行く前から作っていたんです。日本にいたころアパレルで働いていて、そこで知り合った方と「売るための情報サイトはあるけど、本質的な情報サイトってないよね」と話していたので。じゃあ自分で作ればいいじゃん!ってことで立ち上げました。最初はアメブロとかで小さく運営していたんですけど、知名度が上がるにつれてHPの質を上げていったんです。来年1月に2年目に入り、サイトのリニューアルもする予定です。

ってことはUCLとサイトの二足のワラジをしていたってこと?ロンドンで生活したことで、日本にいたときと変わったことってある?
ロンドンにいることで広い視線で物事を見ることができるようになりました。
ファッション面では、ロンドンで日本人のデザイナーの名前を聞くことってYoji Yamamotoとかコムデギャルソンくらいしかないんですよ。日本のデザイナーは日本でがんばってるだけ、という印象が強い。いい日本人デザイナーはたくさんいるんだけど日本から外に出ることが難しいし、日本にいても頭詰まり状態だから大きく名前が出ることが少ない。そんなデザイナーにもっと表に出る機会が増えればいいなー、と思い始めました。

僕が運営しているサイトも、今はデザイン紹介がメインだけど、これから色々なデザイナーにファッションを勉強している人らの作品を紹介してもらえる機会を作って、バイヤーとかセレクトショップとマッチングできるサイトにしたいと思っています。サイトも日本国内だけでなく世界的に発信できるものにしたいという思いがあるので、紹介文も日本語と英語を併記しています。実際、英語も併記したことで世界中からファッションに興味がある人がページを見に来てくれてるんですよ。後から調べると、どこの国から見ているのかによってページアクセスの時間帯が違うのも楽しいです。何といっても、僕は「世界中どこに行っても英語ができるだけで自分のアピールしたいことがもっとアピールできるようになる」ってことが本当に面白いです。ヨーロッパや北米以外にもたくさんのページビューアーがいるんですよ!僕のサイトはまさに24時間フル稼働ですね。また、口コミはかかさないですね。ファッション好きな人にはもちろんですが、ファッションに興味あるなしかかわらず、サイトの紹介はしてましたよ。特にLondon Fashion WeekやNew York Fashion Weekでは、スナップショットを撮らせていただきながらサイトの紹介、ネームカードの交換と積極的に自ら行動してましたね。 


なるほど。やはり英語力アップの影にはたゆまぬ努力、成功秘話に抜け道なしよね。
すっかり頼もしく成長して帰ってきてくれて感無量です。これからニューヨークでますますビッグになってくれることが今から楽しみですね。

鈴木くんのウェブサイト"Dépêche of mode"はこちらからどうぞ。
http://www.depeche-of-mode.com/

Dépêche of mode でファッションブロガーを募集しています。
詳しくは”こちら(ユニコンHP内のブロガー募集ページ)

投稿者 unicon : 13:06

2011年10月03日

【コース体験記】Artscom@CSM Summer School Nさん

社会人○年目、このままなんとな~く仕事を続けていっても果たしてよいものなのか、と漠然と悩む人も多いはず。

この夏、そんな状況を打破すべくサマースクール@CSMに参加したNさんから「参加してよかった!報告」が届きました。

デザイン分野にキャリアチェンジをしたい、けれどデザイン経験はないからどうしたらいいのか。。。そんな不安を抱えてユニコンのドアをたたいたNさん。

「まずは仕事や時間、お金の面でリスクを負ってまで将来本当にデザインを職業にしたいのか、またすべきなのかどうかを判断するために、時間的にも金銭的にもリスクの少ない短期コースでお試しをしたらどうか」というユニコンのアドバイスに従ってサマースクールに参加されたのでした。

さて、その結果はいかに。。。


サマースクールから帰ってきました!
無事に帰ってきましたので、ご報告いたします^^

受講コース:Life drawing with colour
受講期間:2011年8月15日~19日

私にとってこのサマースクールは、会社を辞めてアートやデザインを学ぶかどうか自分を試し、現状を知るための第一ステップでした。

はじめは楽しみでもあり、ロンドン行くぞという実感もあまり無かったのですが、出発の日が近付くにつれ、「自分が思っているのとまったく違ったらどうしよう」「まったく出来なかったらどうしよう」等・・・
不安が大きくなっていって、飛行機の中では若干泣きそうになるほどでした。。。

自分でもこんな事初めてで、自分で自分にびっくりしてこんなに沈んだ気持ちで海外行きの飛行機乗るの初めて!! と不安やら面白いやらへんな気分でロンドンに向かいました。

しかしながら、今思うとそれは全くの杞憂で、案ずるよりも産むがやすしという感じで増大していた不安は初日であっさり無くなりました。笑

Nさんの作品
 

 

 

 

ロンドンのユニコンにもお邪魔しました^^
東京のオフィスでもそうでしたが、ユニコンの皆さんは本当に色々親身になってくださるなーと思いました。

ユニコン・ロンドンのマダムに下記のようなコースを勧めていただきました。

①UCLで論文やプレゼンの仕方などの勉強(3か月)
②セントマのオリエン
③MA Innovation Management

自分が一体どういう方向に進みたいのか決めきれていないので、とにかくオリエンは受けたいなと思っています。
マダムには、とりあえずオリエンの申込だけでもしなさいというアドバイスをもらって、東京の方に申し込みをお願いするように伺いました。

またロンドンに行って、具体的に前に進めてみようと思いますので、アドバイスとご協力お願いいたします!


第一ステップが将来につながる大きなステップになったNさん。やはり何事も勇気を出して実際にやってみることは重要なのですね。Nさんからの報告を読みしみじみするユニコンでした。

投稿者 unicon : 10:50