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2016年03月05日

【コース体験記】実に奥が深いタイポグラフィ

今回のコース体験記はセントマーチンズのショートコースのグラフィックデザイン分野において人気の高いタイポグラフィ(Typography)です。

wikipediaによると、、、

タイポグラフィ(英: typography)は、活字(あるいは一定の文字の形状を複製し反復使用して印刷するための媒体)を用い、それを適切に配列することで、印刷物における文字の体裁を整える技芸である。

んー、なんのこっちゃ。よくわかりません。
馴染みのあるものだと、文字・フォントのデザインですね。
(携帯電話しか使わない若者にはこれまたピンとこないのかもしれませんが・・・)

例えばこのフォント↓↓↓
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このフォントをみるとなんか思い浮かびません?『D』『W』が特徴的ですね。
そうです、ディズニー風のフォントです。
ユニバーサルスタジオジャパンがこのフォントを使ってたらおかしいでしょ?
このフォントはやっぱディズニーでしょ?
ディズニー大好きな知人の結婚式では、配布された冊子の表紙の文字はこのフォントを使っていました。

どのフォントを使うかで人に与える印象が変わります。
最近テレビを観ていて実感したのは、サッカー日本代表がリオオリンピックへの出場を決めた時。

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左は書道の手書き風、右はゴシック(かな?)。
私は個人的には左の方が力強さを感じるので好きですね。

欧文タイポの例も出してみましょうか。

このようなフォント自体を新しく生み出す、デザインするのが芸術大学でのタイポグラフィーです。

先日セントマーチンズのショートコースでタイポグラフィーのコースを受講した田中さんが、授業内でデザインした作品を送ってきてくれました。

先生から言葉が与えられ、その言葉を『T Y P E』の4文字を使って表現するというプロジェクト。
先生からのお題で出されたのは『Confused』 『Hidden』 『Speed』 『Twisted』など。
どの言葉がどのデザインか考えてみましょう!

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ショートコースとは言え、タイポグラフィーのコースではデザインだけでなく講義の時間もあります。
フォントの由来のお話が出てくるので、ヨーロッパの歴史や教養がないとついていくのが難しいです。(もちろん英語力も。)

◆Gothic◆
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これは15世紀の中頃にドイツのグーテンベルクが発明した書体でゲルマン族の一部族である「Goth(=ゴート人の)」が由来。


◆Times◆

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その名の通り、イギリスのタイムズ紙が新聞用書体として1932年に開発した書体

そして、よくユニコンがロンドン芸術大学説明会などでも例として話すのが日本の某売れっ子グラフィックデザイナーが日本の某大学のロゴデザインで使用したMason(メイソン)というフォント。

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このMasonというフォントは六本木ヒルズのコーポレートデザインも担当するイギリス人デザイナーのジョナサン・バーンブルック(Jonathan Barnbrook)が1992年に生み出したフォント。
ちなみにジョナサン・ハーンブルックはセントマーチンズ出身です。

このMansonというフォントは米国犯罪史上に残る空前の猟奇連続殺人鬼チャールズ・マンソン(1969年妊娠中の女優シャロン・テートを殺害したことで有名)にちなんで、名付けられたもの。
チャールズ・マンソンはアメリカのミュージシャン、マリリン・マンソンの芸名の由来でもあります。

ロンドン芸大の先生が日本でこの某大学のポスターを見て、「この大学は葬儀関係の大学?」と言ったことがあります。
日本の人気デザイナーがデザインしたロゴですよ~、と説明すると「有名デザイナーがロゴデザインするのに何故既存のフォントを使用する?」と聞かれて回答に困ったことがあります。

タイポグラフィーはグラフィックデザイン分野でとても重要な意味を持ちそして実に奥が深くて面白いですね!
パクらず、コピーせず、真似せず、自分自身の経験とリサーチから生まれたアイデアをビジュアル化し立体案にまで向上(ディベロップ)させる観察力や分析力、リサーチ・スキル、画材の活用法とアイデアの具象化がイギリスのアート&デザインです。

投稿者 unicon : 14:58

2015年10月08日

【コース体験記】現役タマ美学生がセントマーチンズでドローイングとグラフィックデザインの授業を受けてみた

学部生がいなくなる6月末から9月初旬にかけて開講される、セントマの誇りとブランドと欲望をたっぷり詰め込まれたサマースクール。
毎年世界中から7000人以上が受講する中、なんと今年はスペイン人のハリウッド俳優、アントニオ・バンデラスまでもがセントマにファッションデザインの勉強のためサマースクールを受講!

https://instagram.com/p/6xENhek2Q-/

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すごいですね~。セントマ!
ユニコンからも50人近くの方がこの夏セントマーチンズというワンダーランドで冒険を経験されました。
帰国後ご報告にユニコン東京事務所にお越しくださった多摩美術大学4年生の平田成美さんの素敵な作品のご紹介です。

タマ美で油画を専攻している平田さん。
サマースクール留学前には、「大学卒業した後はアーティストとして制作をしていくよりアートに携わる仕事をしていこうかな~。制作をするのも少し疲れてしまって。」と話していたのですが、留学後には日本とは違ったセントマのアート&デザイン教育により制作熱が再燃。
刺激たっぷりの時間をロンドンで過ごせたようで、ユニコンスタッフはとても嬉しく思っています。


★100 Drawing Projects★

伝統的手法から現代風テクニックまでを網羅したエネルギッシュなコースです。ドローイングの可能な限りのスキルやワザ・画材を学びたい人が対象。
実際に100枚描くわけではないけど、100枚描く!ぐらいの勢いでどんどん描いていくコース。
ドローイング未経験者には向かないので、日本の美大に通っている方にお勧めしています。

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↑このプロジェクトはとてもロンドン芸大っぽいです!
先生から小説の一ページが配布され、その中に出てくる単語をピックアップし文章を作り、その文章内容をビジュアル化するというもの。 ヒントなんて身の回りにたくさん転がっていますね!


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トレーシングペーパーを使ったドローイング。


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★Graphic Design for Beginners★

グラフィックデザインに対する先入観を壊しながらアイデアの発展を促し、レイアウトやタイポグラフィーへの理解を深めます。いくつかの簡単な観察プロジェクトをした後でバラエティに富んだ関連プロジェクトに取り組みます。セントマのグラフィック学部課程の香りをまぶした観察ドローイングやグループ評論会、スタジオ作業だけでなく、いくつかのプロジェクトを完成させる宿題も出されます。

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ロンドンのバービカンセンターのロゴを作ろう!というプロジェクト。


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手を動かしているだけでなんとかやり過ごせるドローイング系と違い、デザイン系のコースで大変なのはとにかく英語の壁。
“for Beginners”のコースだってグラフィックデザインに関してBeginnersなだけであって、受講者のほとんどがイギリス人・ヨーロピアンの英語ネイティブですからね。

ユニコン作製資料でもくどいぐらいに説明していますが、セントマにおいてはデザインは制作作業ではありません。
Idea の元になったinspirationconcept について語り、その ideadevelop させ、researchし、果敢にexploreかつchallengeしていくprocessを言葉(英語)とドローイングでpresentするのがセントマにおけるデザインの定義です。

そうなのです。
“デザイン”という単語が入ったコースでは、必ず“プレゼンテーション”が含まれます。英語で。
自分がデザインしたものを説明しなくてはならないのです。英語で。

ユニコンスタッフも10年前のロンドン留学時代にセントマのデザインコースを受講しましたが、発表の時には毎度、“あー、どーか、トップバッターで指名されませんようにーー”、と先生から目をそらし強く念じていましたね。

語学学校での英語学習にマンネリを感じてきた方は、セントマのショートコースに飛び込んでみましょう。
背筋がピキーンと伸びるような緊張感と英語のプレッシャーでそれはそれは刺激的なロンドン留学が実現できますよ♪♪♪


ロンドン留学番外編 ~休日のお話し~

英語の苦労はあったものの、サマースクールで仲良くなったクラスメイト(もちろん外国人)に誘われて平田さんが週末に出かけたのがイーストロンドンのストリートアートを自転車で見て回ろう!というバイクツアー。

運営会社:Alternative London
http://www.alternativeldn.com/london_street_art_tour/london_bike_tours.php

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観光ガイドブックでは必ず“今、一番アツイ!”と表現される通り、イーストロンドンは新しい文化の発信地であり多くのアートがひしめき合っています。
ヨーロッパの観光地ではレンタサイクルが一般的になっていますが、自転車で街を駆け抜けるのに加え、アートも見られるのはロンドンならでは!
これからロンドン留学をされる方に是非お勧めだそうです!(冬はちょっと寒そうだね。)


合わせて読みたい:
【コース体験記】現役ムサ美学生がセントマーチンズでドローイングの授業を受けてみた

http://www.unicon-tokyo.com/courses/archives/2013/04/post_3.html


投稿者 unicon : 11:47

2013年10月08日

【コース体験記】マミーの報告書:我が息子(16歳)、夏のロンドンを独り往く

「あーっ、お金が引き出せない!」
ヒースロー空港に着くなりいきなりの金欠。さあ、どうやってホームスティ先まで行く???


北川君はスイスの日系高校に通う16歳の高校生。
将来は ロンドン芸大でファッションビジネスを学びたいと考えている。計画が実現すれば4年以上の時間を過ごすことになるロンドンを敵情視察がてら一目見ようと今年の夏休みを利用して5週間の単独ジャーニーを決行した。
元々スイスに住んでいるといっても、そこは日本風にガッチリ守られた安心安全のボーディングスクール。その優しいゆりかごを初めて独りで飛び出すのだ。
騙されないかスリに遭わないか寂しい思いをしないか病気をしないか…母親ですもんあれもこれも心配のタネはつきません。

毎日ムネドキの5週間が過ぎたころ、お母さんからユニコンにお便りが届きました。
到着するなりタクシー代を立て替えてくれたホームステイのこと、寝る間も惜しんで探索したロンドンのこと、語学学校のこと、セントマーチンズのサマースクールのこと…熱く燃えた北川君の5週間の思い出がびっしり詰まっていました。まだ若い息子を思い切って送り出したお母さんの勇気もすごいけれど、その交信密度がもっとすごい。まるでお母さんもロンドンに行っていたみたい。

「今後同じように留学を考えていらっしゃる高校生の方たちのお役にたてれば」とユニコンのホームページへの掲載を承知してくださった北川マミー、ありがとうございます。


北川くんのロンドン留学スケジュール

5月27日から6月21日までの4週間:語学学校 St.GilesのHighgate校で英語の学習
6月24日から6月29日までの5日間:セントマーチンズのサマースクール“Fashion Design For 16 - 18 Year Olds” を受講

ロンドン滞在方法:ホームステイ


◆スイスからイギリスへ ~いきなりのトラブル発生~◆
まず渡英当日、本人のキャッシュカード発行元のスイスの銀行がシステムメンテナンスを行っていて、ジュネーブ空港・ヒースロー空港で使用不可で現金が引き出せないというトラブルが発生。
取り敢えずヒースローエクスプレスのeチケットは持っていたのでパディントンまで行き、そこからタクシーでロンドン北東部のホストファミリー宅まで行き、いきなりタクシー代を立て替えて頂くことに。
翌日の午後には復旧したのでATMで無事に現金を引き出して、ホストマザーにお返しすることができました。
息子本人は“現金は空港で引き出せばいいや〜”、と、ユーロとポンドの小銭しか所持していなかったようなので、こういうことも想定して、これからは数日間は困らないくらいの現金は持って行かなければ、と痛感したようです。

◆ホームステイ◆
紹介して頂いたホストファミリーは、普段は離れて暮らしている芸術家の旦那様と独立した2人の娘さんを持つ年配の優しいお母さんお一人で、毎日学校から帰ってくると2人でいろんな話をしたそうです。ファッション、洋服や鞄、お勧めのお店、お互いの国の文化・習慣の違いについて。本人も話好きなので、話題は尽きなかったようです。
帰り際には『次回ロンドンに来る予定が決まったら直接連絡してきなさいね』、と言って頂いたそうです。
また、Zone2のStamford Hillという所にあるお宅で、とても便利でラッキーだったと言っておりました。

到着した翌日に、お母さんが語学学校のSt.Gilesまで一緒に下見に行ってくださいました。
それから4週間、平日の9〜13時はSt.Gilesへ通い、午後からは思う存分に観光・美術館巡り・ウインドウショッピング。
土日も朝から晩までひたすらロンドン市内を歩き回り、家でゴロゴロしていた日は一日も無かったというくらい、毎日がとても楽しかったようです。
招待メールを頂いていたセントマーチンズの卒展も見に行ってきたそうです。

◆語学学校 St.Giles◆
St.Giles のクラスではさすがにこの時期、高校生は自分一人だったそうです。日本人は社会人の方が2人。いろいろな国のクラスメイトとのディスカッションで、各国の文化の違いが分かったのが面白く興味深かったようです。
以前、他の語学学校に行った先輩から『授業が面白くなくて退屈だった。』という話を聞いていたようですが、St.Gilesの授業はとても良かった!と言っておりました。

St.Gilesでの4週間が終了した翌日の22日、 International House でIELTSを受験してきました。
在学中の高校の進路指導の先生からは、IELTSは一年間で何回も受けるのはムダだ、と言われているのですが、本人・親としては機会があるなら積極的に受験はした方がいい、と思っているので。
結果は総合では5.0で前回と同じでしたが、各項目が4.5→5.0に上がったということで、まぁ、少しは英語に慣れたのかな〜と。次回は10月に学校から希望者のみ受験に行くようです。

◆セントマーチンズのサマースクール Fashion Design for 16-18 Year Olds◆
ロンドン5週目はいよいよセントマーチンズの サマースクール。これがまた凄く良かったそうです!
Fashion Design for 16-18 Year Oldsということで、受講生はやはり女の子が多かったとか。
日本人は自分1人で他は全員ヨーロッパの高校生だったそうです。

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★セントマーチンズ サマースクールの授業風景★


いきなり初日にパートナーを組んだ子の顔を描き合う、という一番苦手な授業があって焦ったそうですが、その後はクラス皆でバービカンセンターへ出掛けて、洋服生地のパターンのモチーフ探しをしたとか。使えそうな物をデッサンしたり写真を撮ったり。
本人は英国ということでチェック柄をいろんな色のパターンで描いてみて、それを菱形に変形して繋いでみようと思ったそうです。

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★制作過程★

そして、このクラスのハイライトは『Future Fantasy』というお題で自分の作りたい洋服をデザインしてプレゼンをする、というものだったそうです。
Fantasy、ということで、ほとんどの生徒が明るいイメージの洋服を描いていたそうですが、本人は過去・・・架空の戦前へ戻り、そこから見た将来、をイメージしたとかで、ミリタリー風の紳士物のコートを描いていました。
チェック柄の中にバービカンセンターで撮ってきた風景の写真の中の枯れ草(?)のようなものをPCに取り込んで生地のパターンを作ってプレゼンをしたそうです。
本人曰く『意外にも先生に大絶賛されて、ポートフォリオに使えるよ、って言ってもらえた!』そうです。

自分は絵を描くのが大の苦手だったけど、今回の授業でアートとファッションは近いようで遠いのかな〜、と言っておりました。
そもそも褒めて育てる、っていうところが日本の美術の授業とは違うかも、と感じたようです。
中学まで美術の授業は苦痛でしかなかったのに、こんな授業ならもっと受けたかった!!だそうです。

初めての英国で、どんな留学になるのやら・・・ちゃんとついていけるのか?と密かに心配していましたが、スイスに帰りたくないぐらい刺激的で充実した毎日だったようで、正直親の私もビックリしています。
でも、もし自分が日本の高校に通っていて、いきなりあの環境に放り込まれたとしたら、多分言葉の面で厳しかったと思う、と言っておりました。
まだまだ流暢に話す、っていうのは難しいけど、言われている事は聞き取れるし、言いたい事は伝えられるし不自由はなかったよ、と。
とにかくスリに狙われないように、キョロキョロしないで慣れた風に歩くように毎日気を付けていた、と言っておりました。

簡単に、と思って書き出してみたら、なんだか長くなってしまいましたが・・・
こんな感じの息子のロンドン留学でした。

投稿者 unicon : 15:55

2013年04月11日

【コース体験記】現役ムサ美学生がセントマーチンズでドローイングの授業を受けてみた

春。

穏やかな陽気を感じると同時に心を新たに何かに挑戦したい、という気持ちが湧き上がる、春。

「1週間」から本場ロンドンでアートの勉強ができることで年中人気のArtscom@セントマの中でも、春休みのイースタースクールは将来的なロンドン芸大進学を見据えた日本の高校生、大学生がたくさん参加されています。

武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科(通称:視デ)4年生の矢部たつこさんもその一人。
ユニコン学生はアート学習未経験者の方が実は多く、現役美大生のコース体験記はあまり掲載していなかったので、感想をうかがいました!


無事25日に帰国することができました、矢部です。
オーバーブッキングで帰れるかと思われましたが、なんとか次の日の便に(大幅に遅れていましたが)乗せてもらうことができました。
感想をとのことでしたので、わたしなりにまとめたCreative Drawingクラスのレポートです。
もし後にこのクラスを取る方がいらっしゃいましたら、参考になれば幸いです。


◆◆◆ Creative Drawing 2013年3月18日-22日◆◆◆


★こんな授業でした!★

Creative Drawingというクラスは、ムサビの視デの最初の点と線の授業のようでした。
モデルさんを様々な画材でドローイングするというものなのですが、はじめにこの授業でのドローイングの定義とは、みたいな話があります。

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アート作品を作るときに定義を説明してもらうというのが初めてで結構面白く聞けました。

*モデルが、モデルのポーズが、使う画材が、どんな属性なのかを常に考えなさい
*女性的?男性的?昼間のよう?それとも夜のよう?
*エゴを入れないで。使う画材が一体何ができるのか、その特性と属性を常に考えて描きなさい。
画材に無理をさせないこと
*モデルが美しいとか醜いとかそんなことはどうでもいい(でも全員綺麗な方でしたけどねw)
そのモデルから発される雰囲気、ポーズからモデルが何を意図したのかを汲取り、それをそのまま描きなさい

これって全部デザインにも置き換えられるなと思って、

*クライアントが、課題が、どんな属性なのかを考えなさい
*子供向け?大人向け?男性?女性?複数?一人?
*エゴを入れない。使う媒体(ポスター、ウェブ、CM、FB、twitter)が何ができるのか、その特性と属性を常に考えて仕事を進めなさい。
*どんな表現をしたかったかではない、どんな課題でどんなクライアントだからこういう表現が一番ベストだと思った

っていうことだなあと。
デザインとアートの境界を常に問うという学校のスタンスもあって、多分これグラフィックの授業取ったら逆でもっとアート寄りのことを言われるのではないかと思う。


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わたしはどうしても受験時代のデッサンのくせが抜けなくて、先生から毎回
「あなたはとても上手に描けるけれど、それはあなたが練習を積んで来たからね?技術で描こうとしないで、本質をもっと描きなさい」と言われておりました。

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うちのクラスは先生が「なんて素晴らしい団結力なの!」という程仲がよくて、毎日全員でお昼ご飯食べに行ってました。

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日本人がわたしを含めて美大生3人、数学者のモロッコ人1人、来年から美大に通うスペイン人1人、英国海軍のイギリス人1人、家具デザイナーのクェート人1人の計7人。
本当に信じられないくらいみんないい人ばかりで、皆でそれぞれのバックグラウンドや今まで作った作品を見せ合って話し合ったりしていました。

特に授業終わりにみんなでナショナルギャラリーに行ったのは面白かった!
モロッコの子のバックグラウンドが複雑で、色んなルーツを持っているらしくそのルーツと展示品を絡ませて説明をしてくれたのです。
あんなに自国の事喋れるかなと我が身を振り返ってゾッとしました、、、


★他のクラスものぞいてみた!★

休み時間のたびに他のコースの授業や作品を覗きに行ってました。
ジュエリーデザインのコースのスケッチやモックアップが面白くて、リアルクローズというよりもアートや舞台美術に近い作品を多くの生徒が作っていました。
他のクラスにしれっと入っても別に何の文句も言われないので、友達と油絵とかグラフィックとかのクラスに紛れ込んではこれもっとこうしたらいいのにとか勝手に批評してました笑

ポートフォリオを作ろうという授業の展示を見に行ったとき身が引き締まる思いをしました。
プレゼンテーションシートが各作品の横に置いてあって、日本人の人のプレゼンテーションシートを読んだんですけど

ターゲット→子供向けだが、幅広い年代の人に楽しんでほしい
みたいなことをもう少しきちんと書いてあって(もちろん英語)

そこに教授からのコメントで
“幅広い年代がターゲットというのはありえない。
ターゲットはもっと絞り込んで作るべきだし、そうでなければデザインはできないはずだ。”

と書かれてあったんです。

教授からのコメントの厳しさもそうだったけれど、何より今のドローイングのクラスにはない
「コンセプト、ターゲット、テーマを英語で明快に説明する」
ということを求められるのだと今更ながら身にしみました。

その日本人の人の英語だって決して下手という訳ではなく、むしろテーマやコンセプトを何行にも渡って丁寧に説明できていた。多分相当喋れるはず。
今のわたしがグラフィックのコースに入ったとして、デザインの思考力、それを英語に変換する語学力の二つが間に合うのだろうかと不安になりました。


★英語について★

さて、一番のネックとなっていた「英語力」の話。
わたしの英語スペックですが、IELTS(英、米での大学院留学を目指す人のための英語能力検定)のスコアレベルでいうと大体3です。
鼻で笑ってください。

これでどれくらい聞き取れたのかというと、7割です。
先生の指示、授業、クラスメイトの会話、全て合わせて7割。
努力したこととしては、とにかく自分から先手を打つこと。
会話でも、授業中の発言でも質問でも、とにかく自分から行けば自分のペースでコミュニケーションが取れるし、どんな話をしているのかを把握することができる。
いきなり話しかけられると ん? てなることは過去に嫌と言う程経験してきたので今回はとにかく先手必勝で話しかけまくってました。

もう一つは、日本語でもいいから何か口に出すこと。
黙っておとなしくしているのが一番良くないし、自分がどんな人間なのか出せない。
とにかくいつも笑顔で、「わーい!」とか言いまくって明るい楽しい場を作ろうとしていました。
授業がわからなかったら「はぁ?」とか言えばもう一度説明してもらえるし、発音がひどくても向こうが頑張って聞き取ろうとしてくれるし、すごく良い人たちに囲まれることができた、というラッキーな部分が大きいですけれど。

投稿者 unicon : 11:51

2013年02月19日

【コース体験記】オトナの留学:サマースクール@セントマ
“Fashion Drawing”と“Introduction to Drawing”

~ I've been to London to draw : 夏のロンドンに絵を描きに行ってきました ~
(Pussy cat, Pussy cat, where have you been)



『夏休み講習』は学生だけの特権ではありません。オトナにだってチャレンジしてみたいことがけっこうある。でも、何の束縛も責務もなかった学生時代のようには時間が自由にならないの。会社や上司や同僚って存在があるからね。社会人はちょっぴり辛い。


そこで、「1週間」からでもできる、というのでイロイロ忙しいオトナからも熱い視線を浴びているのがセントマーチンズの夏のアート大祭典、 サマースクール
2012年の夏は延べ7500人以上が世界中からセントマに集結。文化と言葉の壁をものともせず、ロンドンのサマータイムを満喫しました。
日本からも少なからぬ数の方々が延べ130コースに参加しました。
概ね大々好評、たくさんの【行ってよかったメール】がユニコンに届きました。ユニコン、嬉しいッ。


「せっかくの夏休みだしぃ、食べて飲んで遊んで寝ての自堕落生活サイコー!」と、普段ほとんど使ってないのに脳ミソ休息対策だけはバッチリのユニコン某スタッフは、多少赤面しながらそんなメールの前にひれ伏したのでした。


そんなオトナの留学を体験された大内さんにお話をうかがうことができました。

大内さんはどんなお仕事をされているのですか。
ビジネス系の出版社で20年ほど、雑誌の編集をしています。いまは雑誌の副編集長と書籍編集長の兼務で、単行本もつくっています。

ビジネス最前線に長年いらっしゃるのに、なぜに今頃ロンドンで、しかもアートだったのでしょうか?
絵を描くのは幼稚園のころから好きで、図画工作と美術は学校の評価で5から落ちたことのない唯一の科目でした。大学は(日本の)四年制の日本文学科に進みましたが、じつは今の仕事でも誌面のレイアウトや図表のデザインには日常的に関わっています。
もうひとつには、両親の仕事(服飾関係)の影響があります。『装苑』や『MODE et MODE』がいつも家にあり、もともとファッションには興味をもっていました。
そのため今回は、ファッションと本格的なデッサンの両方を学びたいと思い、1週目にFashion Drawing、2週目にFine Artの授業を選びました。

「実は昔からアートとかファッションが好きだったけど、その道に進むには勇気がなくて…でも一度でいいから本場のアートに真っ向から触れてみたい」 というお話はユニコンにご相談にみえる多くの社会人の方からよく聞きます。「行ってみたいけれど、アート経験が少なくて英語が弱い私でもだいじょうぶなの?」と二の足を踏んでいらっしゃる方のために、大内さんが参加されたコースの様子を話していただけますか?


◆◆◆ Fashion Drawing ◆◆◆

期間は2012年7月8日からフルタイムの5日間。生徒は15名。
友人とペアで参加したスペインとブラジルのほかは国籍が全員バラバラでした。フランス、イタリア、北欧、タイ、アフガニスタン、韓国など。二重国籍の人も何人かいました。
半分は学生、残り半分はファッション業界で働く社会人でした。男性が一人、あとは全員女性です。
この男性は東京在住の韓国籍の大学生で、日本語が通じるのは彼のみ(そのため、最初から英語で苦労しました…)。日本国籍はわたし一人でした。学校全体でも日本人と思われる人は3、4人見かけただけです。

以下、作品の解説です。
(写真はクリックで大きく表示できます。)


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Fashion Drawing1日目の午前中は手を慣らすためのデッサンをいくつか。短い休憩とランチタイムのあと、午後は男性のモデル(背が高い。実際のファッションモデルか、モデルを目指している人のようです)が登場。チューター(元気な女性の先生)が用意した服や布(さまざまな素材や色があります)を次々と身につけ、ポーズをとります。それを短くて5分、長くて7分か8分で描きます。写真は最後の3枚。



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2日目午前中。
女性のモデルがきました。ひとつは線を12本だけ使って描く、もうひとつは右手と左手、それぞれ別のペンで同時に書くエクササイズ。






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同じく2日目午前中。
両端の2枚は、A2の紙のすべての辺に、線を触れさせて描くというエクササイズ。やってみると、けっこう大変です。






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2日目午後。
1日目と同じく、モデルが次々に服とポーズと変えます。10枚以上描いたうち、最後の3枚。






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3日目。
感情を描くエクササイズ。赤のパステルと黒のインクが怒りで、青の水彩クレヨンが哀しみ。毎日、モデルが変わります。画材も、水彩絵の具、マジックのほか、日本ではみたことにないグラファイトペンシル、水溶性クレヨン、インクなどを、次から次へと取り替えて使います。1枚の作品の中で、3種類以上のequipmentを使うようにというエクササイズもありました。



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4日目。
今日から男性のチューターに変わりました。通常の学期では、顔の描き方のクラスをもっているそう。顔を描くのは難しすぎて、独学ではとてもムリ。・・で、これはすべて先生の作品。こんなにシンプルな線だけで、でもモデルにそっくりです。



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5日目。この日はコラージュをメインにした授業。モデルは1日目と同じ男性がきました。1枚の紙に四体を描き、色を塗る箇所をバラバラにしたり、下地に水彩絵の具を塗って、そのうえからドライな素材で描いたりします。




◆◆◆ Introduction To Drawing ◆◆◆

2012年7月16日からのフルタイムの5日間。生徒は15人ほど。
ほとんどがイギリス在住の社会人。男女が半々。職業も年齢もバラバラです。ここでも日本人はわたし一人でした。
先生も本格的でいかにも美大で教えているという印象でした。

1日目と2日目は初心者向けの基本という感じで、デッサンを何枚か。サインの練習などもあります。実技と講義が半々くらい。スライドを見ながらの講義ですが、英語力がないと苦しい。

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3日目。
午前中は静物の授業です。さまざまなオブジェを描きます。これは最後の一枚。オブジェだけだとつまらないので、背景にクラスメイトをひとり入れ込んでいます。








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モデルとなったクラスメイトは、こちらの彼女。手前にかざしているのは、光の明暗をチェックするためのスケールです。






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3日目の午後はモデルが登場して、ヌードデッサンの授業です。いずれもA1サイズの紙に描きます。




IMG_unicon14.JPG4日目。
午前中は、Dynamic Nude(ダイナミックにヌードを描こう!)という授業。使うのは前日と同じ木炭ですが、最初にインクを溶かした水に発泡スチロールの破片をひたし、それで大きく輪郭をとります。それから木炭。最後に白のコンテクレヨンでハイライトをつけるという手法。こちらも紙はA1サイズ。すべてのプログラムのなかで、この授業がもっともエキサイティングでした。描いていて、被写体のもつ生命力が自分の指先から入ってくるよう。選評のとき、クラスメイトのほぼ全員が「いちばん好き」な絵に選んでくれました。



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最終日は、HBの鉛筆でモデルの顔を描く授業。顔のアップを描くよう指示が出ていた(らしい)のに、何と先生の英語がわからず、全身を描くというマヌケぶりです。そのため、肝心の「顔」をまともに練習できず、この結果に。右上は先生が描いてくれた見本です。







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Introduction To Drawing4日目の午後は場所を移しての講義でした。ランチのあと、トラファルガー広場にあるNational Portrait Galleryに集合して、いくつかの絵の解説と、模写のレクチャー。実際に模写をする時間はとれないので、10分くらいで模写のまねごと。授業のあと閉館までの時間と、帰国前の土曜午後を使って励んだ結果がこのとおり。ここまでで、計5時間かかっています。手前の虎と右下のところにもっと鉛筆を足したかったのですが、最後は時間切れで警備員につまみ出されました。帰国後、報告も兼ねてクラスのFacebookページにアップしたところ、先生とクラスで一緒だった人たちが喜んでくれただけでなく、知らないスペイン在住のタトゥ・アーティストにシェアされるという意外なオマケが。



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なお、Facebookで見て、とても大きな絵と思った人がいるようですが、このとおりMacbook Air 13インチと同じサイズです。




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滞在でお世話になったのは、セントマーチンズが手配してくれたロンドン大学の寮。地下鉄Russell Square駅の近くにあります。開幕前のロンドン五輪スタッフの姿も多く見かけました。







課題ごとに詳しい説明をしてくださりありがとうございました!
最後に、2週間の濃厚なロンドン・アート体験の感想を話していただきたいのですが。

反省点としては、実技うんぬんより、何といっても英語を甘く見たこと。
まったく聞き取れませんし、聞き返しても、同じ単語が同じ発音、同じスピードで繰り返されるだけです。見かねたほかの生徒が口々にあれこれいうのですが、先生が話すより、もっとわからない。Introduction To Drawingのクラスメイトの中にロンドンのテレビ局につとめるイタリア人女性がいて、彼女とだけはかろうじて会話が成立しました。英語の発音に母音が混ざっていて、聞き取りやすかったからかもしれません。
もうひとつの問題はボキャブラリーです。というのもパブに寄り道したときに気づいたのですが、会社帰りのビジネスマンの話は意外とわかるのです。これはわたしの仕事がビジネス誌の編集ということと、日本で勉強していたのがビジネス英語だったためと思われます。しかし、これらはほとんど何の役にも立ちませんでした。
このコースにはまたチャレンジするつもりでいますので、そのときまでにFine Artの授業でもらったサマリーから、絵に関連した単語(たとえば「輪郭をとる」=contourなど)を拾っておきたいと思います。


なるほど、【アート単語帳】ですか。即、役に立ちそうですね。
毎日が時間と競争の忙しいお仕事の合間に大変濃いお話をしていただいてありがとうございました。

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2013年02月06日

【コース体験記】盛真弓さん:サマースクール@セントマ “Photography”コースを3つ受講しました!

2012年の夏だけでも世界中から7500人以上が参加した、セントーチンズのアート大祭典、サマースクール

日本からも毎年多くの方がロンドンに渡り、イギリス最高峰の学校でアート経験をされ、帰国後の体験を聞くのがユニコンスタッフはいつも楽しみです。

そんなサマースクールの“Photography”のコースを3つも受講された盛さんが帰国のご報告をしてくれました。

先日、半年の留学を終えてロンドンから帰ってきました。
あっという間の半年でした。
セントマのサマーコースはとても良い経験になりました。
ただ・・・やはり私の英語力不足のため、英語にはとても苦労しました。
特にThe Photography Courseの2週間のコースが一番辛かったです・・・(笑)
最初の1週間がほとんど講義ばかりだったのと、日本人の学生が私ひとりだったということもあり、 理解することで精一杯でした。
写真の知識がまだそれなりにあったので良かったですが、あまり知識のない方だともっと大変だろうな・・と感じました。
Portrait PhotographyFashion Photographyのコースは実践もそれなりにあって、充実していました。
残念だったのは今回一番習いたかった、Studio Photographyのコースが急にキャンセルになってしまったことでした。
ただ、先の二つのコースでもスタジオを使っての授業はあったので体験することはできました。
セントマに通っていた時は1か月がものすごく長く感じられましたが、終わってしまうとあっという間でした。
ほんのわずかな時間でしたが、とても貴重な体験ができたと思っています。
もし、またロンドンに行く機会があれば、他のコースも受講してみたいです。
写真も何枚か撮っていますので、これから受講を考えている方の参考になれば幸いです。


◆◆◆ Photo Gallery~私のセントマ留学アルバム~◆◆◆

The Photography Course:最終日に、撮影した作品を発表しているところ

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The Photography Course:スタジオ撮影の授業

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The Photography Course:暗室作業

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Fasion Photography:モデル撮影

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The Photography Course:British Libraryにて(習ったことを取り入れて撮影するという課題)

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The Photography Course:マニュアルカメラを使って、ロンドン市内に出て撮影。次の日に暗室の授業があり、撮ったフィルムを現像、焼き付けしました。

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2013年01月23日

【コース体験記】オリエンテーション@セントマ 塩川さん 

アート界の【魔法の杖】と呼ばれる、セントラル・セント・マーチンズ(Central Saint Martins) オリエンテーションコース を受講した塩川さんが帰国の報告のため、ユニコン東京事務所に遊びに来てくれました!

雑談しながら今後の進路相談かな、と思っていたら、オリエン期間中に制作した課題を持って来てくれました。
大きい上にものすごい量!か、感激~♪

実は塩川さんはオリエンで行われる審査で、セントマーチンズ・ファウンデーションコースの中でも超最難関Fashion Pathwayの合格を見事にゲット!

そんな、アートの才能溢れる塩川さんの貴重な作品を写真におさめさせていただいたので、一部をご紹介します。

★☆ドローイング★☆

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イギリスのアートはここから始まる、ヌードデッサン“Life Drawing”
一番右は、ペン2本を持って、すべて点で顔を描くトレーニング


★☆コラージュ★☆

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ファウンデーションの審査で好評だったようです。
組み合わせが独特でおもしろい!


★☆カラープロジェクト☆★

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先生から課題の写真を渡され、そこから自由に色を組み合わせて描いていくのがこのカラープロジェクト。
ちなみに、塩川さんが渡されたのは、“空と雲”の写真だったそうです。


★☆タイポグラフィ☆★

グラフィックデザインの超基本、タイポグラフィの授業。白と黒の紙を渡され、あとは自由に文字についての作品を制作するのみ!
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★☆ドローイングマシーンプロジェクト☆★

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描くための道具を自分で作れ!というのがこのドローイングマシーンプロジェクト


★☆マスクプロジェクト☆★

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マスク、というと仮面を作りがちですが、やはり塩川さんの発想はおもしろい

★☆リサーチプロジェクト☆★

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Tatooについてリサーチして生まれたのがこの作品。ほぅ!そう来たか!


★☆その他のプロジェクト☆★

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話を聞いていると、塩川さんはオリエンで出された課題・プロジェクトの目的をよく理解しているな、と感じました。

“なぜ、2本のペンで、ドットでドローイング?”
“なぜ、足でドローイング?”
“リサーチは何のためにやるの?”

こう自問自答する“Questioning Mind”を持ちながら、自らのアイディアを形にしていくのがイギリスのアートです。
日本は自分の意志を主張をするのを美徳としない文化がありますが、人の目を気にせず心と脳みそを開放するのが、このオリエンテーションコースの大きな役割です。(自己啓発系ではないのでご安心を。)
これから参加される方は、自分の壁を取り払って、自由に表現することを楽しんでください!


追記: 塩川さんのクラスにイタリア某高級ブランド“G”が苗字のイタリア人の生徒(ティーンエージャーボーイ)がいたそうです。
尋ねてみたところ、本当にそのブランドの一族だったそうです!
・・・・・・・・・さすが、セントマ。侮れぬ。

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2012年10月02日

【コース体験記】佐藤江理さん:サマースクール@セントマ “Introduction to Drawing” に参加してきました!!

今年もユニコンからたくさんの方がセントマのサマースクールに参加されました。

現在大学生の佐藤江理さんも夏休みを利用して“Introduction to Drawing”のコースを受講し、「楽しかった!報告」&「超くわしい体験記」を報告してくれました。
(ユニコンが催促した訳でなく、佐藤さん自ら報告してくれたのです!感激!)

こんにちは。佐藤です。
CSMのショートコースの簡単な内容と感想をpdfにまとめました。
もし今後何かの役に立てば、と思いますので添付いたします。本当に簡素なもので申し訳ないですが… ほんの一端ですがCSMの考え方や学校の様子に触れられたり、チェルシーのMAの展示を見たり、 論理的な思考とそれを作品として高める感性のバランスの良さを感じ、このような場所で学べるのはすばらしいな、と憧れが強まりました。
(なんとなくしか英語が読めなかったので、厳密には理解出来てないと思いますが…)
アジア圏の学生の作品は勢いがあってよく目につき、これと同じかそれ以上のレベルが必要なのだなと改めて思いました。
ちゃっかりしっかりと観光も楽しめて、よい滞在だったなと思っています。
あのタイミングでユニコンにお邪魔してお話を聞けて良かったです。ありがとうございました。

地方在住の佐藤さんが大学卒業後の留学の相談を受けにユニコン東京事務所を訪ねたのは、8月20日。
「むむ?2週間後のサマースクール最終週、9月3日からのコースの受講も間に合うんじゃない?」と、学校&ロンドンアート教育の下見がてら行ってみては?とユニコンからご提案。
物静かでおとなしい印象でしたし、大学最後の夏休み、予定も盛りだくさん。さすがに急な話で今夏のショートコースは無理かなぁ、と思っていましたが佐藤さんの行動力はユニコンの予想を良い意味で覆してくれました。
次の日にはサマースクールを申込航空券の手配まで済ませ、9月に入ると同時にロンドンへ飛び立ちました。

ここからは佐藤さんによるコースの体験記です。


☆ Introduction to Drawing コース体験記 ☆
1 日目
簡単なイラストの模写から始まり、ボックスなどオブジェクトのスケッチをした。
午後からは木炭を使用し、明暗を捉える練習。


2 日目
引き続き木炭を用いて明暗の練習。ヌードデッサン。


3 日目
パースを捉える練習をし、午後からはテムズ川沿いまで移動しランドスケープのドローイング。
練習した明暗の要領で距離感や材質を表現することをよく意識した
(もの珍しかったのか、よく話しかけられたり絵の写真を撮られたりしたが、みなさん好意的だったので
気に触ることはなかった。ロンドンは自由度が高くて楽)


4 日目
「イメージすること」。適当な線を見て想像したこと描き加えて絵にしたり、くしゃみを題材に絵を描いたりした。
午後からはThe National Gallery に移動し、様々なペインティングから絵の構造や背景、表現の寓意を考える。簡単なスケッチなどもあり。


5 日目
人体の軸やかたちの捉え方について。捻ったり、伸びたり、色々なポーズのヌードデッサン。
インクと角スチロールを使って大きな構造→木炭でもう少し厳密な構造→白チョークでハイライトという手順。
大雑把に捉えるのではなく、空間との関係や軸の整合性をととのえるのはいちばん難しいなと思った。
午後からはポートレート。凹凸や光の明暗、質感など5日間で学んだことが集約されていた



技術云々よりも見え方について考えることが多かったです。あまりに見たまま平面的に、あるいは対象の造形だけを考えることに腐心していたなと気づいてからは、観察の仕方を意識的に変えることを心がけました。
私は美術学校などに行ったことがないので、日本で習得したことと比較出来たら、なおのこと気づきや具体的な影響があったのかもと思うと勿体なく感じました。他の受講生も特別習ったことがあるという人はあまりいないようだったけど、感情的で自由にドローイングをする人が多く、しかし楽しそうに、積極的に描いていたのがとても良かったと思いました。また、互いによくかかわり合い、率直にコメントをしたり、よく褒めたりしていました。


英語がほとんど聞き取れず一割も理解出来ていなかったと思いますが、最初に英語が出来ません!と自己紹介をしたおかげもあったのか、チューターも受講生もフォローをよくしてくれて、何とかなりました。仲良くなれた受講生数人に挨拶代わりにポートフォリオを差し出したら快く見てくれました。
日程が全て終わり、最後にチューターにポートフォリオを見て貰い、「きれいなプレゼンテーションだ、あなたはもっと上のレベルで頑張って」という旨の感想を頂けました。確かに物足りなくもあったかもしれませんが、発見も多くあったのでよかったと思っています。ひたすらそのものの「本質」や、またそれに自分がどう向かうか、とずっと問われているような5日間でした。

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投稿者 unicon : 09:56

2011年10月14日

【コース体験記】高杉記子さん:サマースクール@セントマ1の難関コース:100Design Projectsに参加してきました!!

観光気分のコースも用意されているセントマーチンズのサマースクールにおいて「頭の体操No1」の称号をほしいままにしている過酷コース100Design Projects。過去学生が「やるんですよ、マジで、100個のプロジェクトを・・・」という以上は語りたがらなかったそのコースに果敢に挑んだ高杉さんから「帰ってきました!」レポが届きました。
貴重なそのレポートをユニコンだけで楽しむのはもったいない、表に出して皆にもっとサマースクールを知ってほしい!ということで高杉さんのOKをもらい公開することに。
サマースクールだけではなく、ロンドン芸大への申込には「コンセプトとプロセスが大事ってユニコンの人たちは言うけど、それって実際なに?」と思っている人は必読です!

こんにちは! 
CSMのサマーコース、100 design projects等でご相談させていただいた高杉です。
8/11にイギリスから帰国したものの、ご報告がすっかり遅くなってしまい、失礼しております。
その後、しばらくは時差と猛暑(イギリスは秋の涼しさでした)から立ち直れず、撮ってきた写真の整理や、仕事はじめなどでぱたぱたと過ごしておりました。

さて、100 design projects、とてもよかったです!
1クラス10数名で、イギリスはもちろん、ブラジル、イタリア、スぺイン、韓国、中国、そして日本と多国籍でした。年齢は20歳くらいから40半ばの方までさまざまで、CSMの学生、グラフィックデザイナー、洋服のデザイナー、イタリアの老舗ペーパー会社のマーケティング担当、フォトグラファー、とさまざまでした。先生はCSMでグラフィックデザインを教えていらっしゃる方でした。

授業風景
 

高杉さんの作品のプレゼン風景


プロジェクトの内容の一部は
●時計をデザインする、時間のロゴデザインを考える、何らかの時間を計ること専用の装置をデザインする
●なんでもよいので強烈なキャラクターのある人専用の靴をデザインする
●テーマを与えられ、カメラをもってストリートアートをスナップしてくる(グループワーク)
●解剖学の美術館に行って、そこのロゴをデザインする、ミュージアムショップで売っているチョコ、バックをデザインする
●「自分とロンドン」というテーマでグラフィックな本を作る
●自由なデザインの本を作る
●「インターネットワールド」という架空の国の国旗をデザインする
などなど。随時課題が与えられ、それぞれ15分~1時間などの短い制限時間の中で作って、作ったものを壁に貼り、毎日午前1回、午後1回、各自がみんなの前でプレゼンする、といった形式でした。

課題を書き起こしている紙(ブリーフと呼ばれる)は配られることはなく、はじめから唐突に課題が出されたので、これを5日間も続けてなんになるのかな、と1日目は正直不安になりましたが、後半になると何が重要かが感覚的にわかってきたような気がしました。また世界各国から来ているさまざまなバックグラウンドのクラスメートのアイデアを聞くのはとても楽しかったですし、毎回自分にはない考え方の発見がありました。グループワークもあり、屋外に出てスナップ写真を取ってくるプロジェクトでは他の参加者とも仲良くなってコースの後も一緒に飲みに行ったり、美術館に行ったりしていました。最終日は、クラスのみんなと、来週も同じこと続けたい、と言い合ったほどでした。

屋外に出てスナップを撮ってくる授業(グループ課題)
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とても頭の中をリフレッシュすることができました。
おすすめしていただいてありがとうございました。

普段会社員として忙しい日々を過ごしているあなた、ロンドン芸大への申込を考えて頭を抱えているあなた、日常から離れた所で頭のストレッチをしたい人はぜひ参加してみてください!(注:高い英語力が必要よ。)

投稿者 unicon : 11:51

2011年10月03日

【コース体験記】Artscom@CSM Summer School Nさん

社会人○年目、このままなんとな~く仕事を続けていっても果たしてよいものなのか、と漠然と悩む人も多いはず。

この夏、そんな状況を打破すべくサマースクール@CSMに参加したNさんから「参加してよかった!報告」が届きました。

デザイン分野にキャリアチェンジをしたい、けれどデザイン経験はないからどうしたらいいのか。。。そんな不安を抱えてユニコンのドアをたたいたNさん。

「まずは仕事や時間、お金の面でリスクを負ってまで将来本当にデザインを職業にしたいのか、またすべきなのかどうかを判断するために、時間的にも金銭的にもリスクの少ない短期コースでお試しをしたらどうか」というユニコンのアドバイスに従ってサマースクールに参加されたのでした。

さて、その結果はいかに。。。


サマースクールから帰ってきました!
無事に帰ってきましたので、ご報告いたします^^

受講コース:Life drawing with colour
受講期間:2011年8月15日~19日

私にとってこのサマースクールは、会社を辞めてアートやデザインを学ぶかどうか自分を試し、現状を知るための第一ステップでした。

はじめは楽しみでもあり、ロンドン行くぞという実感もあまり無かったのですが、出発の日が近付くにつれ、「自分が思っているのとまったく違ったらどうしよう」「まったく出来なかったらどうしよう」等・・・
不安が大きくなっていって、飛行機の中では若干泣きそうになるほどでした。。。

自分でもこんな事初めてで、自分で自分にびっくりしてこんなに沈んだ気持ちで海外行きの飛行機乗るの初めて!! と不安やら面白いやらへんな気分でロンドンに向かいました。

しかしながら、今思うとそれは全くの杞憂で、案ずるよりも産むがやすしという感じで増大していた不安は初日であっさり無くなりました。笑

Nさんの作品
 

 

 

 

ロンドンのユニコンにもお邪魔しました^^
東京のオフィスでもそうでしたが、ユニコンの皆さんは本当に色々親身になってくださるなーと思いました。

ユニコン・ロンドンのマダムに下記のようなコースを勧めていただきました。

①UCLで論文やプレゼンの仕方などの勉強(3か月)
②セントマのオリエン
③MA Innovation Management

自分が一体どういう方向に進みたいのか決めきれていないので、とにかくオリエンは受けたいなと思っています。
マダムには、とりあえずオリエンの申込だけでもしなさいというアドバイスをもらって、東京の方に申し込みをお願いするように伺いました。

またロンドンに行って、具体的に前に進めてみようと思いますので、アドバイスとご協力お願いいたします!


第一ステップが将来につながる大きなステップになったNさん。やはり何事も勇気を出して実際にやってみることは重要なのですね。Nさんからの報告を読みしみじみするユニコンでした。

投稿者 unicon : 10:50

2010年10月13日

【コース体験記】Artscom@CSM Summer School 寺本小鳳さん

サマースクール受講生の「楽しかった!報告」、2010年第二弾です。

今回の体験パーソンは日本で書道家としてのキャリアを積まれ、この夏からロンドンでの暮らしを始められた寺本さん。Water Colour Painting(水彩画)のコースを受講されました。

これですっかりセントマ・ショートコースの魔力にハマられたご様子の寺本さんは、先週から始まった秋タームにもリピーター参加してくださっています。今度はタイポグラフィのコースに挑戦ということで、書家の視点から見た英国のタイポグラフィとはいかに?!きっと普通とは違った切り口の意見が聞けることでしょう。コースはまだ始まったばかりなのに、既に終わった時の感想をお聞きするのが楽しみなユニコンです。

ロンドンに参りましてあっという間に3ヶ月がたちました。
ご紹介頂いたSt.Gilesも、大学のサマーコースも大変満足いたしております。
ロンドンに来たばかりで、又、英語には10数年ぶりに接する私にとりまして不安がありましたが皆様に色々教えていただき、大変感謝いたしております。ありがとうございました。

water colour painting のクラスでの写真を数枚送付させていただきます。
絵を描くことは学生以来で、また英語の授業にも必死で、帰宅すると疲れ果てて「バタンキュー」の一週間でしたが、大変充実した楽しい時間でした。また先生の指導法も、書道を教える身としまして大変勉強になりました。ありがとうございました。

 

 

投稿者 unicon : 23:40

2010年10月08日

【コース体験記】Artscom@CSM Summer School キショウさん

ユニコン流「English Plus」でInternational House英語学校とセントマ・サマースクールに参加したキショウさんから「楽しかった、サンキュー」のメールが届きました。

実はキショウさん、なんと今夏のユニコン「キャンセル大王」に輝いたツワモノ。もちろんキショウさん自身がキャンセルしまくったわけではなく(っていうかできないし)、セントマ教師やコースの都合で「メンゴ、このコースやらないから」と言われてしまう災難に遭われたわけですが、その数、実に3度。さすがに3度目は私たちも「またまたキショウさん?!なぜ彼だけが?!」と頭を抱えずにはいられませんでした。CSMショートコースは直前のキャンセルがたまにあることは初めから皆分かっていることで、お申込みの方々もそれを承知で来られるのですが・・・それにしてもこれはあまりにも運が悪かった。

そんなひどい目に遭ったにもかかわらず、2度目、3度目と続くにつれて逆に全く動じなくなったキショウさん。「あ、そうですか。仕方ないっすね。他に振替できるコースあります?」とあっさり気持ちの切り替えをしてくれたのが頼もしく、ユニコン2010年夏のメモワールに彼の名前はしっかりと刻まれたのでした。

ということで、2010年夏、現場からのナマレポートbyキショウさんを写真とともにお届けします。

お久しぶりです。ロンドンでは色々と多大なるサポートをしていただき、どうもありがとうございました。

CSMのショートコースが始まってから、一度ロンドン事務所にお邪魔して日々自分が感じたコースでの興奮や感動を伝えたいと思っていたのですが、一日一日を楽しみ、学ぶという姿勢で過ごしていたらあっという間に帰国することになってしまい、今更ながらとても残念に思っています。

ユニコン様のおかげでたくさんのインスピレーションや出会いや勇気を得る2ヶ月にすることができました。 日本で目標に向かって努力するモチベーションを蓄えられた貴重な経験でした。

写真は大したものをお送りすることができませんが、少しでも自分が充実していた日々を送ることができていたということが伝わるなら嬉しいです。

それでは、大好きな街ロンドンでたくさんのサポートをしていただいたことを感謝申し上げたいと思います。

 


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2009年08月30日

【コース体験記】Artscom@CSM Graphic Design Portfolio 池田中也さん

■印象的であった一学期のプロジェクトを紹介します

下記は1学期で出される課題の一つです。

You have been asked by the Royal Mail to design a series of 4 stamps to celebrate the British Museum. These stamps will only be sold at the museum. Use your drawings from your sketchbook. Produce your stamp at least twice the size and reduce for the final presentation. You must not move the queens head and the class of the stamp, although their colour can change, other than that push the boundaries.


ブリティッシュミュージアム(大英博物館)の切手のデザイン(4枚綴り)をしなさいという課題です。まず、各々が大英博物館に行き、デザインしたい対象をスケッチします。4枚綴りの切手ですから、4つのものを描いてもいいし、1つの対象をいろいろな角度から見たり、部分的に切り取って使うこともできるし、デザインは完全に学生に任されています。今回は右の彫刻をスケッチしてきました。

スケッチができておおよそのレイアウトが決まったら、次にそのスケッチをスキャンし、フォトショップで加工します。このコースではほとんどコンピューターを使いません。(1学期に1-2回くらいでしょうか)したがってイラストレーターやフォトショップが全く使えない学生もいます。使い方はこの授業中に教えてもらえますが、少し知っていると楽でしょう。

先ほどのスケッチから、ある部分を抜き出し拡大・縮小したり、位置をずらしたりしながら4枚綴りの切手としてまとまるように作っていきます。この課題ではフォトショップの使い方を学ぶことが一つの目的なのですが、あくまでスケッチの質感(texture)を壊さずに作ることが求められています。


毎回の課題では、中間審査(mid-crit)、最終審査(final-crit)がありますが、中間審査ではできるだけたくさんのアイディアを出し、最終審査では効果的なプレゼンテーション(例えば今回ならば4枚の切手をどのように並べ、どのように美術館に飾るのかということまで)を考えていくことが大切です。

投稿者 unicon : 13:09

2009年06月26日

【コース体験記】Artscom@CSM オリエンテーション 西久保まりさん


日本では総合政策学部を卒業して普通の会社に就職。平凡ながら安定した毎日の生活に不満があったわけではないけれどいつのころからか3Dデザインに興味を抱くようになった私は思い切ってロンドン芸大のインテリア・コース(Graduate Diploma in Interior Design)
に申込みました。このコースが当時の私の興味に最も近く、かつ、『専攻学科がアートでなくても大卒でありさえすれば申し込める』ただひとつのHEコースだったからです。

アートのバックグラウンドは特に無くてもいいとは言われたけれど、実際のところを聞くと在学生のほとんどは建築学科か建築デザインを専攻した者か就業経験者だと聞き、私は不安になりました。実はそれ以上に不安だったのが、1年もの長期間をかけてがんばれるほど本当にインテリアの勉強を自分が好きなのかという心の迷いでした。留学プランを決行するとすれば会社を辞めて行くことになるのですから、入学した途端後悔するようなリスクだけは冒したくありません。
ユニコンの方に相談したところ紹介されたのがオリエンテーション・コースでした。英国の高校生が2年間かけて修了するアート&デザイン課程を外国人用に9週間にメチャ詰めしたポートフォリオ・コースだと説明されました。
ユニコンの方の言い分は次のようなものでした。
「忙しいコースだから寝る時間も不足するだろうが、疲れても寝不足でも君が面白いと思って9週間が終わったら、1年コースに行っていいんじゃないか?逆に、9週間すらもたなかったら、残念だけれどそれは君にロンドン芸大式アート学習が向かないってことだからしかたないね。それでもわけわからずに1年分の授業料をドブに捨てるリスクだけは避けられて良かったという結論になるだろう」
確かに。それに、いずれどこかできちんとしたアート&デザインの基礎勉強をしたいと思っていた私にとって9週間限定のオリエンテーション・コースは「渡りに舟」でした。

 
コースは基本的に「1週間1分野」のペースで進みました。
最初の2週間はLife Drawingを中心に、『Identity Project(自分という人間を表現するプロジェクト)』と美術館訪問授業が行われました。
 

3~7週目は、Fashion/Textile、Theatre/Performance、3Dデザイン、Fine Art、Graphicsの5つの分野の勉強。8週目は再びLife Drawing。
この8週目に『London Project』の展覧会と、「自分にとってのLondonを表現した作品」についてのプレゼンテーションが実施されました。
最後の9週目はポートフォリオを完成させるための時間で、最終日にはセントマーチンズのファウンデーション・コース入学のための内部面接が行われました。


 
コースはこのように、Life Drawingから始まり、Life Drawingで締めくくられたわけです。内容が濃い分、授業のスピードが速くて、何においても人より行動が遅い私にとって作品提出の期限を守ることが一番の苦労でした。

クラスでは「自由であること」がとてもリスペクトされるせいか、課題テーマこそあれ、私たちは好き勝手な発想で作品を作ることができました。あれこれ考えながら1日中作品づくりに没頭できることがとにかく楽しかったし、クラスメートがどんな発想でどんなものを作っているのか見るのも楽しみでした。はじめは人に自分の作品を見せることに抵抗を感じていた私ですが、慣れてしまうと互いにコンセプトや作品を見せ合うのが自分の作品づくりの上で大きな刺激になることが分かりました。Tutorは分野ごとに変わるのですが、3DDのTutorが自己紹介で「私は本当にDesignが大好きなの」と話していた時の熱く燃えた眼、『London Project』展覧会で見たクラスメートたちの情熱と会場の熱気は今でも心と肌に焼き付いています。

 

そして、オリエンテーションを終えた時、私は1年コースへの入学を決心していました。ただし入学先はGraduate Diplomaではありません。

オリエンテーション期間は私に「考える」ことを教えてくれました。
一日中作品に没頭するのは確かに楽しい、でもその一方で「この作品を作ってこの先どうなる?」と考えてしまう。同じ留学なら自分のバックグラウンドや経験を生かしやすいアカデミック方面に進んだ方が「得」なのではないか。「好き」と「得」の間で心が何度も迷いました。
答えを導き出してくれたのがオリエンテーションで過ごした時間です。私はオリエンテーションのフィロソフィを最も強く受け継ぐセントマーチンズのファウンデーション・コースを1年間の留学先に選びました。それが一番やりたいことが出来るところだと思ったから。

友人に自分の選択を伝えたら「それが一番その後につながる道だ」と言ってくれました。どんな結果になるかなんてわからない、けれど、自分の手で道を切り開くことに挑戦したいという気持ちの方が今は強いのです。

※ここで紹介している作品は、同じくオリエンテーション・コースを修了した佐々木君のものです

投稿者 unicon : 16:14

2009年06月15日

【コース体験記】Artscom@CSM Typography 市川まさやさん

●●●●行った●見た●やった ●●●●

★☆ 私、セントマのショート・コースに行ってまいりました☆★

大阪のプロの実力見せたるで ******











ロンドンのあちらこちらでサクラの花が暖かな季節の到来を告げる2009年4月、関西から4人の若者がヒースローに到着。噂のセント・マーチンのEaster School(春休み)ショート・コース(1週間)に参加するためだ。4人とも年の頃は20代後半。うち3人は大阪のデザイン会社で働いている。この未曾有の不況時だからサバイバルを賭けて寝る間も削ってクライアントの間を駆け回っている。そんな忙しいスケジュールをやりくりしての渡英だ。

昔New Yorkなんかに行ったときは「まーここはここで良いんだけど、こんなもんかなー」みたいなレベルの感動で、「じゃ、ロンドンって?」と以前から強い関心を持っていたのだ。
全員、英語はお話にならないレベルだが、Never mind!日頃のハードワークのおかげで皆、体力だけは自信がある。英語なんか出来なくたってそんなもん、どーちゅーことない。俺らには世界共通のワザがある。大阪のプロの実力、見せたるでー。待っとけよ、セント・マーチン。



そして ●●●●●●

コースを終えて帰国した4人からユニコンに旅日記が届きました。“未知との遭遇”的反応がおもしろかった。超ストレートなコメントも心を打ちました。内輪(ユニコン)だけで楽しむのはもったいないのでホームページで紹介することに勝手に決定。涙あり喜びありの2009年版浪速男の青春アンソロジー、お読みください。関西トクユーのど根性だけで彼らはいかにコースを乗り切ったのかー?

●●第一回目の語り手はMr Masaya ICHIKAWA●●
参加したコースは“TYPOGRAPHY”

私が受講した“タイポグラフィ”はプロフェッショナル向けのレベルで特に『文字の扱い方』に的を絞った内容でした。かなり専門的なせいか、他の受講者も大半が母国でプロとして働いているデザイナー達でした。タイポはグラフィック・デザインの中でも重要で奥深い分野ですが、コースではその基礎部分に焦点を当てている印象を受けました。

午前中の授業
メーンのレクチャー(講義)ではプロジェクターを使用して次のようなことを学びました。

●クラシック・フォント(英国・ドイツ中心)の現在に至るまでの歴史や扱い方

●お勧めの文献

●デザイン・ワークの上での実用的なフォントの紹介やWEBサイトの紹介

 

tutor

午後の授業

午後は実技。ディスカッションを交えながら課題中心に進められました。
課題は1日につき3つくらい出され、それぞれを1時間くらいで仕上げます。完成すると壁に貼り出し、チューター(先生)が評価やアドバイスをしたり生徒同士での感想や意見の交換があります。時間切れで完成できない課題であっても(未完のまま)評価されるので時間的に忙しい思いをしました。


 課題はすべて『手作り』。そのままの意味です(PCを使わない)。最初の課題は昔のFontの作り方で、手書きによるタイポ製作のノウハウが新鮮でした。でも最終段階に入ると実践を重んじる自分としてはPCを使いたい気持ちでいっぱいでした(ひとつの課題に割り当てられている時間が短いので手書きでは時間を取られすぎて完成するのが難しい)。PCを使えば同じ時間で数パターン作れるのだが。







活版印刷(Letter Press)のメタルタイプ

活版印刷(Letter Press)作業中


タイポの1週間は、
手書きによるタイポ製作のノウハウ ? 課題実践 ? タイポのみによるポスター製作 ? LOGO製作 ? 昔の活版印刷機(Letter Press)を使用してのワークショップ ? クラスメート全員による合作
という流れで怒涛のように過ぎました。



もったいない

 とにもかくにも、『英会話力』ですね、やはりってゆうか。僕の場合はコース・チューターが優しい人で別途で易しい英語で説明してもらえたから良かったようなものの、課題中心の授業なので課題のテーマを理解できないまま放置されていたら大変だったでしょう。いちいち隣の人に聞くのも大変です。課題作品は完成の都度壁に貼り出してチューターの評価とアドバイスを受けるのですが、それを理解できないのがまた辛い。褒められているのは雰囲気で解るのですが、どこがどのように良いのかが理解できない。どうすればもっと良くなると言っているのかが解らない。もったいない!と心底思いました。チューターはイギリスでデザイナーとして有名な方だったので、なおさらもったいないと思いました。

もったいなかったけど

でも、この英語のハンディの分を差し引いてもコースから得られたものはとても大きい。いくら英語が理解できないと言っても、身を引き締めて聞いていれば動物的感覚である程度は解ります。



日本はアルファベットの国でありません。でも僕が仕事で依頼されるのはアルファベットを使ったデザインばかりです。それが本場のコースでアルファベットの“歴史”や“ルール”に触れることにより、少し成長できた気がします。

アセスメント風景
ロンドン、待ってろよ、また来るから

言葉が出来ないからこそ皆の何倍も頑張らなくてはいけない。英語不能者でも僕は常に全身全霊でクラスに参加しました。そんな頑張りは言葉を越えて皆に伝わるのですね。優しくしてもらって友達もできました。

ある時、なぜか、チューターが急に僕の肩を抱いて、「Masayaは英語が不自由なのにこんなに頑張っている。本当に勇気がある」みたいなことを言うと、みんなが拍手をし始めて「very well」コールが湧き上がりました。泣きかけました。

このコースから得たものは技術・知識だけではありません。なんていうか、過去の自分と決別できたというか、自分に勝った、みたいな。素晴らしい達成感でした。人間はこうやって成長するんじゃないかと思いました。これだけ緊張感を持って頭フル回転させて必死になること、国内でフツーに暮らしていたら絶対経験できないし、流されて生きているだけではこういう状況は訪れませんから。

英語を話せるようになりたい!という気持ちは尋常じゃなかったです。そう思うようになったことも嬉しいです。ここでの経験をすれば誰しもきっとそう思いますよ。英語を話せたら自分の世界が何十倍にも広がるってこと、体で実感できますから。今度また行く日のためにエイゴの勉強始めたんですよ。

これからも頑張ります。チャレンジします。

タイポスタジオ


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2009年06月03日

【コース体験記】Artscom@CSM Digital Photography 藤原ゆうすけさん

●●第二回目の語り手はMr Yusuke FUJIWARA●●
参加したコースは“Digital Photography”


到着の夜

すごいぜロンドン。全然有名じゃない地味な街角だってどのアングルから捉えてもどこからどこまで素晴らしい被写体だ。すっかり興奮してしまってホテルにチェックインするなり外に飛び出したオレ達4人は深夜までロンドンの街を歩き回った。生まれて初めて来た国なのに、なんかずっと前から知っていたような気がする。デジャヴって言うの?初めて乗った地下鉄だってとても懐かしい気がした。ロンドンよ、お前はこんなにもオレのことを待っていてくれたのか。

ロンドンに来られたこと、それが期待より200%以上イケてる街だったこと、何を見てもどこを歩いても嬉しくて感動したこと。あれやこれやが頭の中でメリーゴーランドしちゃってすっかりハイになったオレはこの夜なかなか寝付けなかった。一目ぼれの恋だった。




初日


話には聞いていたが、ホントに日本人はオレだけなのを確認して一瞬クラッとした。クラスの総勢は15名。女性の数のほうがやや多い。

カメラの使い方などの簡単なレクチャーの後‘テーマ’に沿った写真を見せながら写真の特徴に関する学習がすぐに始まった。プロジェクターを利用してクラス全員で鑑賞する。shooting(撮影)方法(ApertureやShutter speed)を基にした課題が与えられた。最初の課題は大英博物館の外と中を撮ることだった。英語なんかできなくても大阪仕込みのガッツとオレのカメラ技術にモノを言わせればまぁオッケーだろうと思ってきたが、あまりにも英語が分からなくてこの日の夜はさすがのオレ様もホテルに戻るなりベッドに倒れこんだ。

British Museum

二日目

昨日と同じような流れで異なるテーマの写真を見ながら特徴について学習。その後街に飛び出して写真を撮る。テーマはtextureやパターンなどの特徴だ。

ロケ・ハンティング途中、ユニコン・ロンドン事務所に寄ってみた。社長は事務所の裏庭でタバコを吸っていた。この辺りの地域は建物内での喫煙が法律によって禁止されているらしい。裏庭って言うとちっちゃい感じがするが、樹齢何百年?みたいな大きな木々が立ち並ぶ広々としたガーデンだ。

社長と一服しながら自分がいかにロンドンにコーフンしているかを熱弁するオレの眼の前に薄茶色の丸っこくてフワフワしたものが飛び出した。「リスだよ」って、なんで人間の前にわざわざ飛び出して来るんだ?ふつー逃げるだろ。て、しかも座り込んでオレ達をじぃっと見上げている。「エサくれるの待ってんだよ」エーッ、じゃコイツは『飼いリス』?「まさか。誰も飼っていないよ。この辺りの庭を根城にしてるんだよ。ここだけじゃない。どこの庭にもリスとかハリネズミとか棲み付いている。この前なんかウチの庭の塀の上を小キツネが歩いていたよ。シッポがふっさふさの」

こぉんな大都会の超ど中心に野生のリス?ハリネズミ?キツネ?素晴らしいじゃないか!

三日目

ポートレート(人物)に入る。再びテーマに沿った写真を見せられた後、スタジオを利用してクラスメート同士で撮り合う。お互いに撮り合っていると親近感がグッと増して親しみが深まる。とは言え、相手(ロシア人)に「カメラの使い方を教えてくれ」みたいなことを聞かれたときは、このオレに(英語で)教えろなんて、こいつはどーゆー性格をしてるんだって思ったね。教えられる英語力があればこんなに苦労していないよ。見てりゃわかるだろ?


シルエットの撮影方法やスタジオ撮影の授業が続いた。キャンパスの内部に太陽の光が差し込むスポットを見つけた。反射板を利用して影のつけ方や消し方の授業がその場で行われた。


四日目


 著名カメラマンの名前をリストから選んで2分間のプレゼンテーションをコース最終日(明日)するように言われた。プレゼンって、ひょっとして英語で?不安を忘れるために作業に没頭することにした。まずインターネットなどで人物の写真を選んだ。次にその人物の経歴や作品の紹介ネタを集めた。問題は、オレ自身がその人物に対してどんなイメージを持ったか?というスピーチ(英語)の部分だな。

 午後は今日まで撮り溜めた写真をパソコン・ルームで加工する技術を学んだ。大きなプロジェクターを使いながらAdobe PhotoshopやAdobe Brideの使用方法を学習。ここで学習したことを土台にして、それぞれがパソコン(Mac)で撮り溜めた写真を加工してみた。


五日目

 午前はプレゼン。オレはほとんど夢うつつで自分の番を終えた。それからクラス全員の作品鑑賞会が始まり、最後に皆で一票ずつ投票しあってベストを選ぶことに(トップ賞のやつにはプレセントが用意されてあった)。

夕方5時、コース修了証明書を手に打ち上げ会場に向かう。皆でアドレスを交換し来年もまたここで会おうな、とハグを交わす。あー、明日も学校に行きてー。そしてこの仲間と一緒に写真撮りてー。別れがたくて涙が出そうだった。教室も仲間もロンドンも。


と、まぁこのように超忙しい5日間ではあった。
オレ達4人はそれぞれ違うコースに参加したが、4人ともクラスで1人きりの日本人だった。オレはもちろんクラス一英語ができなかったが、先生達(2人)もクラスメートも本当に親切でシカトされることがなかった。オレが英語できないのを知っているのに話しかけてきてくれる。何とかオレに分からせようと手振り身振り入りで、だ。お昼ごはんにも誘ってくれた。男同士女同士で固まることもなく、みんな仲間、という感じだった。

評価のポイントが日本と随分違うことが新鮮だった。被写体を上手に撮ることは求められない。‘良い写真’とは‘コンセプト’がある写真のことだという。なぜこのように撮ったのかを伝える写真が素晴らしいという評価をされる。オレの場合は英語がだめだから先生やクラスメートが勝手に想像し評価をしてくれた。自分の口で伝えたい、と何度思ったことか。

実は最終日の作品鑑賞会でオレは何と2位の名誉に輝いたんだ。英語もしゃべれない、このオレが、だ。プロのカメラマンやカメラ道の経験者が混じってる中から選んでもらえたんだ。すごく嬉しかった。技術の良し悪しで評価されたわけじゃない、ってことはオレって自分で思っていたより感性が豊かだってことかな。

日本に帰ってこうして旅日記を書いてると、ロンドンに行ったこともセントマの教室で燃えたことも、もう何もかも白日夢だったような気がしたりするし、アイツ(ロンドン)のことを思うとちょっぴり心が切なくなる。結構マジで考えてるんだ。将来絶対ロンドンで暮らすって。で、思い切りあいつの写真を撮ってやるって。

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2009年06月01日

【コース体験記】Artscom@CSM Textile Design 宇佐美志都さん


■社会人よ、今こそ、学びのとき

ユニコン特製 イングリッシュプラス (語学+アート) を使って社会人短期留学をした宇佐美志都さんからレポートが届きました。


変化の波に忙殺されて周りどころか自分も見失いそうな毎日。。。
そんな時代だからこそ、自分のために時間を使いたいという人は少なくないはず・・・
 
一度座った「就職」という椅子からは離れたくないが、たまには違うものに触れて忘れていた「自分」を探したい人に・・・





 
『英国留学のススメ』 
   社会人よ、今こそ、学びの時期!

 

 

 
■ニュースは読むだけのものではない

 
金融をはじめ、世界が迷宮入りをしているニュースは、2008年秋から沸騰しはじめ、溢れることとなった。日本に住む社会人ならば、おそらく誰もがその怒涛の大波、小波を時間差はあろうが、感じるようになっただろう。円高が進み、輸出に大打撃を受けているという日本経済。そんな時思った、「では、それを上手く活用する方法は?」「まずは、自分を輸出してみよう!」「今こそ、商品の見直し=自分の見直しだ!」

そう思った私は、かねてより、少なからずご縁を頂いていた英国という地に留学し、自分を高めること、試すことを思いついた。そして、その数日後、ブリティッシュカウンシルで手にした冊子の最終ページの広告ページを左手で押さえながら、そこに記載されてある電話番号に連絡をし、翌日、神楽坂のロンドン芸大留学事務局であるユニコン事務所の赤い扉を開けた。
そう、ニュースは、読むだけのものではない。そのニュースの体感者になり、明日のニュースは自分が作る。・・すると、また、ニュースの信憑性にも気付いてくるものだ。
 



 




■日程・コースを選択 
 
「とにかく、日本人は英語が下手!」という事に、現地では定評があるらしく・・・、ロンドン芸大のみの受講予定だった私も、ユニコンスタッフのお勧め通り、ユニコン特製イングリッシュ+というコースを選択し、語学学校の授業も受講する事にした。
セントマ
現在、社会人として働いていらっしゃる方へのアドヴァイスとしては、社会人であったら仕事との兼ね合いもあるので、まずは、自分の限られた時間の中に当てはまる授業こそが、最もご縁がある授業と思い込む!ろいうのも第一歩を踏み出すという意味では大切な事かなとも。そういう中での巡り会いも、ひとつのご縁だと、私は理解している。やっぱりこっち、あ~でも~ない、こーでもない、と、ぐずぐず云っていたのでは、結局、計画倒れになりやすい・・。
100パーセントの計画内容を求めつづけて、またいつか・・となるよりは、80パーセントの計画内容で、120パーセント満喫した方が断然良し!と思っているので、私は、そのやり方を推奨!私は、現在、書家として仕事をしていますが、幼い頃から染色にも興味があり、浴衣のデザインなども行ってきたので、テキスタイルの授業選択。やはり、縁は求めていけば、師や友にも導いて頂けるものなのだ!?





■語学学校での時間
 
私は、月曜から金曜までの9時から13時までの二週間コースを選択。世界各国から来ている(割と年齢の幅もある・・)クラスメイトと、一人の先生との授業。クラスは、あらかじめ、日本から送ったペーパーテストと、登校初日のペーパーテスト及び面接の会話で二日目からクラス分けされた。ロシア、フランス、スイス、ドイツ、サウジアラビア、ブラジル、韓国・・・皆それぞれ母国語の発音の影響を受けた英語をしゃべるので、それが純粋な英国本国の発音の勉強を求めていたのに!と考えると、それらは妨げになるのかも知れない。
語学学校
・・・でも、それらさえも、ネガテイヴに考えない方がいいのかも知れない。そう・・英語は、いろんな国の人が話す、云わば、共有語なので、聞き取り難い英語・・それもまた英語文化の現状なのである。何よりも、柔軟性のある耳になれるという特典は大きいかも!
その中で、英国式発音を聞き分けることも練習にもなる。しかし、英国本国の発音のみを習得したい方は、それらの人に個人レッスンをお願いした方がいいかも。クラスメイトとは、授業が終わっても会ったり、クラスが違う子とも、お茶をしたりした。教室の外の時間も充実していたように思う。






■寮での暮らし
 
ロンドン大学の学生が夏休みの間、母国に帰国したりバカンスに出かけたりして、部屋が空くので、その期間、かなりの好立地にあるその寮を、芸大の生徒も活用させてもらえる。私は、大英博物館近隣の寮に滞在。最高!だった。学校は徒歩だし、(近隣諸国へ行ける電車)ユーロスターの駅、キングスクロス駅へも徒歩。美術館はもちろん、商業地域へも徒歩でかなり網羅出来た。
そして、何より、寮に滞在している学生は、皆、各国のエリート大学や大学院を卒業し、ロンドン大学でMBAなどを習得する為に滞在している生徒なので、賢いし、ちゃんとした子だったのが、良かった。
共有スペースを伴って生活する上では、とても大切なモラルも割りと高かったので、基本的な生活態度が保たれていた。キッチンなども快適に使えた。また、私は寮で、アメリカ人の女の子達と意気投合し、いつも話していた。帰国した現在も、メールやFace Bookで連絡を取り合っていて、留学の宝のひとつ。
寮生活
互いに料理を分け合ったり、互いの部屋に行って、女の子同士の話をしたりするのも楽しかった。





■ロンドン芸大での授業
 
テキスタイルの授業を受講。このクラスは、当たり!の授業だったことを、後から、ユニコンのロンドン事務所の方から伺った。自分でも、毎日、がむしゃらで・・・髪を振り乱す日が続き、どうにか最終日、作品が完成!とても満足の時間だった。

その先生のファンで7年も通っている、他の大学の教授まで居た。レベルは、もちろん高い。そんな中、無謀にも飛び込んだのは、間違いなく私だけだった事を、初日に自他共に確信。それから怒涛の日々が始まった。
芸大授業

液体を使い、化学反応をさせて布を燃焼させる技法もあった為、事故にも繋がるので、知ったかぶりは許されない。高温で沸々と沸く染料も危険だ。講義を聴くという訳ではないので、少しクセのある英語の説明も理解しないと、何も出来ない。私は、書のエッセンスを用いた、今後のテキスタイルへの発展性も見出せ、非常に充実した、学びの時間となった。
また、それとは逆に、ドローイングの授業は、数日前に休校になる事が、メールで知らされ、ロンドン芸大のある種の天と地を体験した。それにしても、数日前に「授業が無くなりました!」という事が、本当にあったので、その辺りは覚悟を~♪




■英国留学のススメ
 
世界経済が鈍化している今こそ、「学問のススメ」であり、「英国留学のススメ」でもある。今まで、日本国内でも、散々!勉強してきた皆さんでしょうから(笑)、円高の今は、英国留学が断然、投資銘柄!?(授業料・滞在費も通常より安価で抑えられる)。それにしても、現在の仕事との両立は工夫が要りそう・・(それは、各自ガンバッテ!)。


それぞれの仕事にもよるでしょうが、私の場合は、朝5時過ぎに起き、日本と、スカイプ(無料のテレビ電話)で、仕事を数時間して、登校。下校後、また仕事、で、やりくりしました。今の自分に、悶々としている社会人の皆さん、スキルアップの為に留学をご検討の皆さん、ぜひ、その一歩を踏み出してみて。人間は、それぞれの環境の中で、生きていかなければならないと思う。今の自分を悔やむ位なら、やらない自分を省みた方がいい。踏み出すあなたを、イングリッシュローズとフィッシュアンドチップスがあたたかく迎え入れてくれるだろう!

~ Hope your success!







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書家 ・文字文化研究者
宇佐美本店(株) 代表取締役社長  宇佐美志都(しづ)
■宇佐美志都   http://www.shizuusami.com
■宇佐美本店   http://www.usamihonten.com
■ブログ(ロンドン滞在記含む) http://shizuusami.exblog.jp/

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2004年07月02日

【コース体験記】○沼○美のドタバタDALI奮闘記

コース名:CSM-DALI(現Artscom) Interior Design Portfolio
(22 April 04 - 24 June 04のセッションを受講)

小沼広美さんは、2004年9月からのChelsea College of Art and DesignのCertificate in Interior Design進学に備え、2004年1月に渡英しました。4月までロンドンにて語学学校に通った上、(つまりは多少は英語慣れしてから)このコースに参加しています。また、日本の学校での勉強や仕事を通して、このコースの分野でのある程度の経験があることも付け加えておきましょう。

一回目 23 April 04

最初に自己紹介。名前と自分のバックグラウンドを話しなさいとのこと。私以外の人は英国人でない人がほとんどであるにも関わらず、普通に英語で話しているので、私にはほとんど何云ってるのか理解不可。順番がまわってきたのでとりあえず、英語が上手に話せないということと、自分について簡単な説明をした。すると先生は「インテリアデザインの授業では英語が上手でないことは問題ないから心配しないで・・・」等・・・何やらたくさん話しており、他の人も笑ったりしていた。このときは他の人のことは何も解らなかったが、14人の生徒の中にはドローイングをまったくしたことのない社会人や数学を専攻している学生、現在デザインの勉強中の人や、すでにファニチャーデザイナー等さまざま!!

その後校内(画材ショップ、図書館等)の案内をしてもらい、クラスルームへ戻る。私はこのときスケッチブックを購入。

いよいよ授業。インテリアデザインについて少々講義をしてからパースペクティブの描き方を説明し、実際に自分たちのいるクラスルームのパースペクティブを描いた。私は何をして良いのかわからず、全然違うことをしているのを先生に発見され、「もう少しゆっくり話した方がいいかなぁ・・・?」と云われた。多分少しゆっくり話してもらったところで私の理解力が高まるとも思えなかったが、とりあえず「お願いします」といっておいた。

一通りの練習をした後、2人か3人のグループになり(グループは席順で先生が適当に指示)、流行のインテリアデザイン?おもしろいデザイン?をしているショップやレストランのリストから各々に2ヶ所ずつあてがわれ、見てくるように云われる。私のグループはチリ人の男性(クラスメートで唯一の男性)とロシア人の学生。2人とも気を使ってくれるが、私の英語力ではあまり会話もできない。私たちはレストラン(Busaba Eathai)と、Liberty Ground Floor Cosmetics Departentだったが、レストランで話が盛り上がり、リバティへは行けなかった。会話の内容はここのデザインの何が好きか?どう思うか?マテリアルの確認など・・・

約3時間後再びクラスルームに戻り全員集合後、先生から「各々見てきたところのインテリアを説明し、他のグループの人はその説明を聞いて想像し、パースペクティブを描くように!」との指示。「そんなこと不可能だ!」と思いながらも私たちのグループが最初に説明することになり、ほとんどチリ人のファニチャーデザイナーの男性が説明をしてくれたので一安心。次々と説明が始まり、みんな慣れないことなので話すスピードもゆっくりで、なんとか単語を拾って描くことができた。途中先生から「あなたは描くのが遅すぎる。鉛筆では消したりして時間がかかるから、ペンで間違えても気にせず速く描くように。」とのアドバイスをしてもらった。私は何をするのも遅いが、スケッチは速く描かなければならないらしい。30分程終了時間をオーバーして全グループ終了し、今度の授業内容の説明と宿題の説明。隣に座っていたインドネシア人の女性が常に私に気を使ってくれて、親切に自分の書いたメモを見せてくれた。今後このコースではポートフォリオを作っていくので、いくつかの作品を作るためのアドバイスやポートフォリオの構成の方法等の説明もあった。

先生は2人だが交代で各々の先生が授業をするらしく、この日の先生の次の授業では5分間スケッチと2分間スケッチをする予定。宿題はどこか自分でいったレストラン等のパースペクティブをスケッチして、色付け、雑誌の写真等を貼ったり、何でも好きな手法でコラージュを2作品作るということだった。

2回目 29 April 04

今回の先生は男性(前回は女性でした)。今回もベーシックなパースペクティブの説明がはじめにあり、最初に先生が用意してきた雑誌の写真を2,3分で空間をとらえる基本の線のみトレースする、という内容を3パターン行い、その後各々そのトレースしたスケッチから視点が何処にあるのかの確認をした。

次に学校内の廊下や階段室などに数人ずつ散り、視点を変えて2パターンのスケッチを行う。すこしずつクラスメートにも慣れてきて、みんなの出来具合をチェックしたり話をしたり、和やかな雰囲気。

一時間のランチ後British Museumに集合し、人が少ない地味な展示コーナーの辺りで各々場所を決めてスケッチ開始。私はインドネシア人のJosephineと場所を確保して、一時間半くらいスケッチをした。先生は常に全員のところを周ってアドバイスをしてくれる。

スケッチ終了後、全員集合して各々のスケッチのチェックと先生のアドバイスや先生への質問があった。何やら為になることをたくさん話してくれているようだが、私にはほとんど解らなくて、あ~言葉が理解できないって本当に損だ!!とつくづく感じる。何かと聞けることができた内容のみ、Josephineに後から確認してみる。その内容は一つのスケッチを4枚コピーして、各々天井、壁、床などの色を変えて4パターンの空間を表現するということ。そのような作品もポートフォリオとしてとてもよいらしい。

今回の先生への生徒からの評価はとても高かった。私の理解力では怪しいところだが、話している内容が具体的であり興味深いらしい。中には自分自身の作品を見てもらっている人もいて、さまざまなアドバイスをしてもらっていたり、来週に大学か何かのインタビューがあるという人には、作品のアドバイスをしたうえで、インタビューの数日前に個人的に時間を作ってチェックしてあげる約束までしていた。

多くを話せない私は他人の観察ばかりしている。しかし、今回は何人もの人たちと話ができて、みんな辛抱強く話をしてくれるし、何度も理解できるように話してくれた。デザインを専門にしている人ばかりではないので、私の描いた上手とはいえないようなスケッチも褒めてくれるしで、恥ずかしいやら嬉しいやらで良かった。最後にはいろいろな人が英語上達の為のアドバイスまでしてくれた。

私は学生時代建築の勉強をしたがコンピューターで平面図ばかり描いていた。もちろん、スケッチを描くことを勧められたり、学生時代に自ら練習している人もいたが、私は自信もなかったし。そこから避けて、しようとしなかった。そんな私でも楽しんで授業が受けれる、そのような雰囲気だし、授業の内容なのだと思う。

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