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2005年06月02日

なに様ブログ
FACE IT!!! -逃げるな、学生たちよ!!!-

Running away

学生は逃げる。
とにかく直面することから逃げるのだ。
ITやインターネットの発達がそれを後押しする。面と向かって話すことはできなくとも携帯だと延々と話せる。試験だとか面接だとかは苦手だ。入試などは避けたい。都合の良いことに推薦だ編入だといろんな入学方法がある。だからそんな書類だけで入れる学校を捜す。そして書類だけはいっぱい用意する。PCでもって字体を変え色を変え、見栄えのよい書類を作る。内容は多くがパクリだ。要領良くパクった書類でごまかせればいいのだ。実力という言葉はスポーツの世界だけで十分なのだ。自分は嫌だが人が苦労しているのを見るのは好きだ。だからやたらと日本ではスポーツがウケル。

こんないまどきの社会から日本人が留学してくる。英国の大学なのだから英語のテストを受ける必要がある。ところが彼らは試験を極力受けずに、大学の入学許可は欲しいという。実力はいらない結果をくれということなのだ。どうでもよいことだが、昔テレビドラマで「同情はいらない金をくれ」というのがあったが、ゴロが似ている。留学してくるぐらいだから英語ぐらいやれと思う。テストぐらい受けろと思う。その結果が悪かろうが良かろうが当初の段階では問題ではない。それよりも自分の現状がどの程度なのか目安が必要だし、現実的な判断を下すのに大切な要素なのだ。

英国大学ではIELTSという英語試験を重視し、極力学生にそのスコアを提出するように指示している。でもTOEFLやTOEICではだめかと聞いてくる学生が多い。IELTSは受けたことがないので慣れている試験が良いとか、受験料が安いとか、なんだかんだと理由を挙げるのだが、イマイチ説得力がない。テストを受けその結果が悪ければそこで考えればよい。点数は高いに越したことはないのだが、所詮それは実力があってのことだ。
ではなぜ受けてみないのだろうか。
多くの相談がどうやればテストも受けずにうまく大学/大学院に入学できるかということなのだ。せいぜいテストも一番点数をとりやすいのはなにかという相談なのだ。こんなやり方は世界では通用しない。

FACE IT!!!直面することから物事は始まる。いつのころから日本人は直面を避ける国民になったのだろう。直面することを避けてもそれは問題の先送りでしかない。今の日本で起こっているさまざまな出来事の多くが先送りの構図から生まれたものだ。そして問題があからさまになると必ず出てくる言葉が「早く手を打っておけばよかった」だ。後悔の積み重ねが人生だとすればそれはあまりにも自分に対して無責任ではないか。

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