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第32話:熊子on MA

強制退去でやむなく日本に戻るも、めげることなくエントリー・クリアランスを取得しロンドンへとんぼ返り。女の人生は一本道。熊子さん、体(とカネ)を張ってのMAエントリーです。

2005年10月:熊子のMA始まる
受講コース名:MA in Communities, Organisations and Social Change
@ City University London

そこまで言うか、マイキー?
日本でエンクリを無事ゲットし再渡英、ギリギリセーフでMA開始です。セレモニーやオリエンテーション等は特になく、第1週からフツーに授業が始まりました。

必修モジュールはつぎの2つです。
■Approaches to social research(社会科学系のリサーチの仕方)
■Globalisation: challenges and transformations(世の中で起きているグローバリゼーションの様々な余波について考えよう、みたいな授業)

必修以外に1つだけ好きなモジュール(選択科目)を取れるというので、幾つかの気になる授業に参加してみました。面白そうなのが2つあったので、Personal Tutorに「選択科目って1つしか取れないのですか?面白そうなのが2つあるんですが」と聞いたところ、「いや、最初はみんな張り切ってそういう事言うんだけどね、まー悪い事言わないから1つにしときなさい。理由はすぐに分かるから。ふふふ」という返事でした。
うん、教授、すぐに分かりました。(必修の2モジュールと合わせて)4つも取っていたら2週間もたたないうちに即死しているところでした。3つでも死にかけたけど。

さて、選択科目の初日は自己紹介から始まった。私の番が来たので自己紹介を始めると皆がバっと私を注目。うんうん、ごめんね、これでも一応英語をしゃべってんだよ。

自己紹介タイムが終わるとセンセイが「選択モジュールは去年までエッセィだけでAssess(評価)していたんだけど、今年からグループ・プレゼンも加えようと思うの。どう?」と提案。
ここで即、反応を示したのが超自信満々な英国男子、マイケル(自称マイキー)。
「はいっ!」と手(人差し指?)をあげて吐いたセリフが「オレ的には反対っす。だって、グループ・プレゼンで点数がつくって事は、英語が下手っぴな人と組んだらオレの点数も下がるってことじゃないっすか??」マイキーよ、それは完全に私の事を言っているのだな?
こわばる空気を感じたのかセンセイの決断は「プレゼンはするけど、アセスは無しって事にしましょう」という温和なものでした。

最初は「このやろう~、何がマイキーだよ。お前も日本の大学に留学して日本語でプレゼンやってみろっ」と子供みたいな反発心を抱いたのですが(超低級)、マイキーは自分で働いたお金でこのコース授業料を払い、今現在も勤労学生であることがわかりました。そりゃマイキーの言い分もreasonableかも(侮辱されてるというのに急に弱気になる私)。

コースでのお題は週ごとに変わりますが、事前に関連する本を読んでおかないと授業にもグループの意見発表にもプレゼンにも耐えられません。週ごとのアウトラインと、学期末に提出すべきエッセィのお題は初授業で発表されます。

エッセイ初提出はドキドキもんでした。UCLの大学院準備コース(GPC)では割と褒められていたけど、あれはかなり褒め殺しのコースだと聞いていたので緊張しました。
さて、気になるTutorの感想は?「あなた、喋りは不得意だけど、ライティングは問題ないみたいね」ホッ。

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