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第38話:シマ子、完走

厳しい恋人(UCL)の冷たい仕打ち(試験とエッセィ)に身を削りながらも必死に追いすがるシマ子さんにさらに厳しい試練(卒論)が。この愛、成就するのかー?

2007年春:シマ子さん、試験だぜ
恐怖の大王が降りてくる

やっと自分のリズムが出来て何となくこなせるようになってきた第二学期だったが、学期末には恐怖の大王(卒業試験)が降りてくる。試験前の2週間は胃酸で胃に穴があきそうな日々だった。落ちたらどうしよう。試験は筆記だから頼れるのは自分の脳みそだけ(これが信用ならない)。

試験は終ったが毎日結果が気になって眠れない。それでもイースター・ホリデーを迎えてちょっとだけ気が楽になる。気が楽になったのが運の尽きだった。

わたしのバカッ
気が抜けていたのだろう…休み明けに提出しなくてはいけないエッセィ一本の存在をすっかり失念していた。そのエッセィ提出当日に『トピックは何ですか?』と教授に聞いた大馬鹿ヤローは私です。
「こんな生徒、見たこと無い」と驚きつつも教授は提出日を設定してくれた。
しかし、学期末試験の結果によってはお裁きを受ける(再試)身の上だというのに、エッセイまで背負い込んだ私は重いプレッシャーのため体重がさらに減。

試験はパスしたものの
2007年7月、試験は全部パスという通知が届く。ぎりぎりだったが、とりあえずパスはパスじゃ!一時的に気が晴れるがすぐに卒論の重圧に押しつぶされそうになる。10万語以上の英語文書を書くのは人生初(そして最後のはず)。

やはり、コーンフレーク
膨大な文献を読む毎日。朝起きてコーンフレーク、文献読んでコーンフレーク、文献読んで風呂、寝るといった単調な日々を送る。悪夢とも白昼夢ともつかぬ当時のことは実はあまり覚えていない。

眠れ痩せ蛙よ
苦しみながらなんとか卒論提出。
提出後の1ヶ月は何もしない日々を過ごす。一年分の睡眠を取り戻すかのように一日中眠る日々。

卒業後はロンドンで働きたいと考えていた私は履歴書を書きまくり就活を開始した。完全な買い手市場ロンドンの風は厳しく面接で落とされる日々が続く。

抜けた~~~~
あきらめて日本に帰ろうかと迷っていたある日、卒業確定の知らせが!郵便配達のおじさんから通知を受け取ったときは喜びのあまり大声で叫び、飛んで跳ねて、近所を驚かせた。


◆◆◆◆2007年9月、山夫、最終学年(3年生)◆◆◆◆

♪メリーさんのヒツジ♪
3年生はきつかった。リサーチ、リサーチ、論文、論文のカーニバルだ。次から次へとグループワークや個人課題が出てきて常に期日に追われながらの生活でした。勉強している間ズーッと「メリーさんの羊」を歌っていたり、気がつくと広瀬香美ばかり聞いていたりと、変な習慣がつきました。
それでも、ラグビーはギリギリまでやっていました(その甲斐あって、地域リーグで優勝出来たし、レギュラーになることもできました)。

●●● 山夫君に生活インタビューしました ●●●
◆イギリスで一番美味いもの :チーズ、トマト、ハーブ、野菜全般
◆ロンドンで一番通った食堂 :うちの近くのCITY KEBAB、シティ大学の目の前にある店の親父が最高!ケバブが激ウマです。
◆日本から輸入したいもの :コタツ、吉野家とココイチ
◆英国でも得意料理 :塩パスタ
◆好きな洋服ブランド :GYM MASTER
◆付き合いやすいガイジン :ラグビーをやってるやつらと広い考えを持つ人間かな。人種?考えてたら人間がちっちゃくなるよ。
◆日本より安いもの :ビール。ていうかこっちが原産のものは基本的に全部安いよな。
◆FLAT生活 :好きな所に好きなスタンスで住めるのがフラットの最強メリット。ただ、フラットメイトは選ぶときに細心の注意をはらう必要あり。身近に自分と合わない奴がいると苦労するよ。あとはルールを決めること!この世を支配しているのは秩序です。

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